重い! デカい! 冷える! 超大型ヒートシンク
コスパ重視モデルとは思えない次世代インターフェースや巨大ヒートシンク搭載のマザーボードMSI「MAG Z590 TOMAHAWK WIFI」
ストレージは先に一部言及しているとおり、M.2スロットは3基、Serial ATA 3.0は6基だ。M.2の#1スロットはCPU直結のPCI Express 4.0 x4接続対応のもの。CPUにIntel第11世代Coreを組み合わせた場合のみ利用可能だ。#2、#3はチップセット側に接続されたスロットで、PCI Express 3.0 x4とSerial ATA 3.0接続をサポートしているが、M.2 SSDを搭載した際にはマザーボード上のSerial ATA 3.0ポートと排他利用になる制限もある。すべてのスロット&ポートを同時に利用できるわけではないので、先にスペック表やマニュアルを読み、ストレージプランを立てておくのがよいだろう。もっとも、一般的なPC構成なら余りあるポート数だ。
Serial ATA 3.0ポートは6基のうち4ポートは水平、2ポートは垂直端子を用いている。そしてSerial ATAポートのある部分はカットされ、デザイン上のアクセントになっている。また、このくぼみによって裏面配線時のケーブル引き込みが少し曲げやすくなる印象もある。
MAG Z590 TOMAHAWK WIFIの高速USB端子は言うことなしの構成だ。背面バックパネルには20GbpsのUSB 3.2 Gen2x2 Type-Cを搭載し、フロント用のヘッダーは10GbpsのUSB 3.2 Gen2 Type-C用を搭載している。つまりケース前後で高速USBが利用できるのだ。そしてThunderbolt 4 AICカード用ヘッダーもある。
ネットワークも負けてない。有線LANは2.5GbEのIntel I225-V、無線LANはWi-Fi 6E対応のIntel Wi-Fi 6E AX210を搭載している。有線でも無線でも快適なネットワークが利用可能だ。
MAG Z590 TORPEDOとのインターフェースでの違いは、MAG Z590 TORPEDOが無線LANなし、有線LAN 2.5GbE&1GbEなのに対し、MAG Z590 TOMAHAWK WIFIが無線LANあり、有線LAN2.5GbEのみというところにある。
オーディオ回路はコーデックにRealtek「ALC4080」を採用し、日本メーカー製オーディオグレードコンデンサを組み合わせている。Realtek ALC4080は32bit/192kHz~32bit/384kHzに対応するハイエンド・オーディオコーデックだ。
ゲーミングに必須の安定性と高速I/F
MAG Z590 TOMAHAWK WIFIは、コストパフォーマンスという点では以前のTOMAHAWKほどではないが、アッパーミドル級のスペックを詰め込んでいる。ひとつは安定性で、VRMやそのヒートシンクだ。超豪華&ゲーミングからOCまでカバーする「MEG」シリーズに対し、「MAG」シリーズのMAG Z590 TOMAHAWK WIFIは見た目がシンプルでコスパ感があっても、定格運用前提ならかなりの余裕がある。ここは長時間プレイになりがちなゲーミングPCにとって重要なところだ。
また、PCをフル活用するための次世代インターフェースにも注目したい。まだUSB 3.2 Gen2x2は身近なインターフェースではないかもしれないが、SSDの普及を見ると徐々に対応製品が出てきており、これから容量単価の低価格化も進むことが期待される。2.5GbEやWi-Fi 6E(Wi-Fi 6)も同様だ。とくに2.5GbE対応のスイッチングハブはここ最近、製品が増えてきており低価格化も進んだ。こうした充実した次世代高速インターフェースがあれば、今後長期に渡って現役でいられるPCが組めるだろう。
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