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マイクロソフトが「Windows 365」を8月2日に提供開始

2021年07月16日 08時00分更新

文● ASCII

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 マイクロソフトは7月15日、クラウドサービス「Windows 365」の提供を開始すると発表した。

 Microsoft Cloud上で動作し、アプリ、データ、設定などをデバイスにストリーミングする。これらのデータをデバイスではなく、クラウドに保存して保護することで、高いセキュリティー性を実現し、あらゆる働き手に向けて安全で生産的な体験を提供するとしている。

 下記は、プレスリリース時にマイクロソフトが発表しているWindows 365の特徴の抜粋である。

パワフル:ユーザーは、自分専用のCloud PCを瞬時に起動することで、あらゆるデバイス上で、すべてのアプリケーション、ツール、データ、および設定をクラウドからストリーミングできます。Windows 365は、クラウドで完全なPC体験を提供します。また、クラウドは柔軟な処理能力やストレージを備えているため、IT部門はニーズに応じて規模を拡大したり縮小したりできます。組織は、Windows 10またはWindows 11(2021年後半に一般提供開始)のいずれかを選択でき、ユーザーごとの月額料金で自社に適合したCloud PCを選択できます。

シンプル:Cloud PCを使用することで、ユーザーは、ログイン時にデバイスを横断して中断箇所から作業を再開でき、クラウドで提供されるシンプルで使い慣れたWindowsを体験できます。IT部門にとっても、Windows 365は展開、更新、管理を簡素化してくれます。

 他のソリューションとは異なり、Windows 365は仮想化技術の経験を必要としません。Windows 365は、エンドポイント向けに最適化されているため、IT部門は、Microsoft Endpoint Managerを使用して、組織向けの Cloud PCの調達、展開、管理を、物理的PCの管理と同様に容易に行うことができます。中小企業は、Windows 365を直接またはクラウドサービスプロバイダーを通じて購入し、わずか数クリックの操作で Cloud PCを組織向けにセットアップできます。また、仮想化の経験が豊富で、より多くのカスタマイズや柔軟なオプションを求める企業向けに、マイクロソフトは、Azure Virtual Desktopのイノベーションも継続していきます。

セキュア:Windows 365は、設計段階からセキュリティを考慮し、クラウドのパワーとゼロトラストの原則を活用しています。情報はデバイス上ではなく、クラウド上で安全に保存されます。常に最新状態にアップデートされ、マイクロソフトの豊富なセキュリティ機能とベースラインの強みを活かした Windows 365はセキュリティ作業を簡素化し、現在の環境に最適なセキュリティ設定を推奨してくれます。

 マイクロソフト会長 兼 CEOのサティア ナデラ氏は、Windows 365の提供に際して、「Windows 365により、マイクロソフトはCloud PCという新たなカテゴリーを作り出しました。SaaSによってアプリケーションがクラウドに移行したのと同じように、マイクロソフトはオペレーティングシステムをクラウド上に実現しようとしています。これにより、業務をする人がどこにいても生産性と接続性を向上できるよう支援するための柔軟で安全な方法が、組織に対して提供されるようになるのです」とコメントを寄せている。

 提供開始は8月2日になる見込み。

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