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iOSやmacOSの進化が見えた! 「WWDC21」特集 第18回

iPhone「iOS 15」パブリックベータを体験! 即戦力になる機能はこれだ

2021年07月14日 09時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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外国語のテキストにカメラを向けると、翻訳に対応する言語をiOSの翻訳システムで日本語に素速く変換できる

カメラを活用する自動テキスト翻訳

 カメラと連動する「テキストの認識表示」は、とっさに外国語のテキストを日本語に翻訳したい時に役立つ機能だ。撮影済みの写真、またはiPhoneのカメラを翻訳したいテキストに向けて、ポップアップするメニューから「翻訳」を選択する。

 翻訳の精度は、iOS標準の翻訳システムに依存する。また英語にフランス語、中国語を含む7つの言語から日本語への変換は可能だが、2021年7月時点では、日本語から各言語への翻訳ができない。AndroidのGoogleレンズによる外国語翻訳にどれだけ早くキャッチアップできるか、今後の進化に注目だ。

あのiOS定番アプリがリニューアル

 iOS標準の定番アプリのいくつかがリニューアルされる。例えば写真アプリの「For You」タブに搭載される「メモリー」から、写真の雰囲気に合う楽曲をApple Musicの数千万のライブラリから自動選曲してBGMとして付けてくれる「メモリーミックス」が面白い。

写真アプリのメモリーミックス機能。Apple Musicの楽曲がBGMとして自動選曲される

 作成された音楽付きスライドショーをAirPlay 2により、リビングルームの大画面テレビにつないだApple TV 4Kに飛ばして表示できる。旅行やイベントの想い出を大きな画面で振り返りたいときに使える。

AirPlayでApple TV 4Kにメモリーミックスのスライドーショーをキャスト

 天気アプリはビジュアルがリッチになるだけでなく、体感温度、湿度など天気に関連する情報の種類と量に厚みが増す。夏場の健康管理には欠かせないUV指数の情報が役に立つ。気圧病に悩む筆者にはiPhoneでその日の気圧を素速くチェックできるようになることもありがたい。

UV指数や気圧の状態も表示できるようになる天気アプリ

 マップアプリは、3D表示による地図の情報量が豊かになる。詳細なマップ情報については米サンフランシスコのベイエリアなど、アメリカの大都市から順に世界の各都市にロールアウトを予定する。日本の街でもマップのフル機能が使えるようになる機会が待ち遠しい。

左はライト/ダークモードそれぞれのマップの画面。色分け表示が見やすくなった。右はサンフランシスコの3Dマップ。土地の起伏、ランドマークのオブジェクト表示が高品位になる

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