アップルが、秋に正式リリースを予定するiPhone向け次期OS「iOS 15」のパブリックベータを公開した。Safariのカスタマイズ、FaceTimeや自動外国語翻訳など、即戦力になりそうな新機能をピックアップしよう。
ほかのパブリックベータ版OSと同様に、iOS 15も開発中OSのパブリックベータテスト参加者としてユーザーのApple ID、手持ちのデバイスをApple Beta Software Programのページ(https://beta.apple.com/sp/ja/betaprogram/)から登録すれば誰でも無料で試せる。
iOS 15はiPhone 6s/6s Plus以降のiPhone、ならびに第1・第2世代のiPhone SEと第7世代のiPod touchに対応する。パブリックベータ版も同様だ。
パブリックベータ版OSのソフトウェアはあくまで開発途中段階のものなので、バグを多く含んでいたり、インストールした端末に不具合が起きる場合もある。そのため日ごろから使う機会の多いiPhoneについては特に、現在メインとして使う端末で試すことは避けたい。現役のスマホとして役目を終えて、電源を落としていたiPhoneなどがあればこれにパブリックベータを入れて楽しむことをおすすめする。
アップルの最新OSのパブリックベータ版の画面を公開することは禁じられているが、本稿では取材に基づく特別な許可を得たうえでこれらを掲載している。
UIデザインが大きく変わるSafari
iOS 15では、Safariのユーザーインターフェースが大きく変わる。「タブバー」と呼ばれる、検索キーワードを入力するフィールドが画面の上から下に移動した。iOS 14ではSafariの画面上下に帯を入れてタブバーやブックマーク、タブの切り替えアイコンなどを常駐していた。iOS 15のSafariでは切り欠きの面積が狭くなり、特に下方向に表示エリアが広がった。
検索キーワードを入力しようとした瞬間、タブバーが画面の上に移動する。筆者はこの操作感が最初のうちは少し慣れなかった。タブバーは左右にスワイプすると開いているタブが素速く切り換わる。開いたまま忘れ去られるタブが減りそうだ。調べ物をした時に使った属性の近いタブ情報をグルーピングできる新機能も便利だ。
SafariのスタートページにiPhoneで撮影した写真を背景として置いたり、仕様が自由自在にカスタマイズできるようになる。「あなたと共有」をオンにしておけば、メッセージアプリ等を通じて仕事仲間や友人からシェアしてもらったWeb情報にスタートページから繰り返し素速くアクセスできる。
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