セイコーウオッチは6月2日、「セイコー プロスペックス」から、同社の1000m飽和潜水用ダイバーズ誕生35周年を記念した限定モデル「SBBN051」を発売すると発表した。7月9日から世界1200本限定で販売を開始する。価格は29万7000円。
セイコーは、1965年に国産初のダイバーズウオッチを発売して以来、独自のテクノロジーを搭載したモデルを生み出してきた。1986年に発表された同社初の1000m飽和潜水用クオーツダイバーズは、世界で初めてセラミックスを外胴プロテクターの素材に採用し、軽量、高耐食のチタン製ケースと裏ぶたのないワンピース構造の組み合わせによって、高い信頼性を誇ったという。
「SBBN051」
今回発表した限定モデルは、プロフェッショナルツールとしての完成度をさらに高めたとうたう。ケース径は49.4mmで、本体の重さはおよそ118.5g、腕周り長さは最長210mm。
ケース素材には高い気密性を誇る、裏ぶたのないワンピース構造のチタンを採用。ケースにはジルコニアセラミックスの外胴プロテクターを組み合わせ、1000m飽和潜水用の防水性能や大きな衝撃にも耐えうる耐久性を両立した。
ダイヤルは黒と白を基調として視認性を高めたほか、12時位置から6時位置にかけてブルーからブラックへのグラデーションも施し、暗く神秘的な海の世界に潜り、徐々に光が消えていく様子を表現したという。ムーブメントは、ダイバーズウオッチ専用の高トルククオーツムーブメント「7C46」を搭載し、深海の環境においても、太い時分針で確実に時刻を読み取れるとのこと。平均月差は±15秒で、電池寿命は約5年。
リュウズの根元にはエマージェンシーカラーであるイエローを配し、上面部にもねじロックの操作を表記することでロック状態を視認可能とした。また、外胴プロテクターの固定ネジ、着脱に関わる遊革や美錠などにもイエローを使用し、感覚的かつストレスフリーに潜水前の安全確認ができる仕様とした。
バンドには、特別仕様として「FOR SATURATION DIVING 1000m」の文字をプリントした。バンド素材には、海水や汗、紫外線などで劣化しづらい耐久性と柔らかな肌触りが特徴の強化シリコンを採用し、本格ダイビングシーンはもちろん日常でも快適な着け心地を実現したとする。また、深海をイメージした、ブルーグレーの強化シリコンストラップも付属する。
