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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第179回

3GBで800円切り、格安SIMのなかでも特に安いnuroモバイルは高コスパか?

2021年05月30日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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実測の通信速度も意外に早く、快適

 さて、比較的シンプルなサービスなので、サービスで注目すべき点は実際にインターネットが快適に利用できるかどうかということになる。

 まず第一印象。筆者が申し込んだのはドコモネットワークのVSプランだが、使っている限りまったく問題を感じない。普通にデータが流れてくる。

 数日間使った感想も同様だ。MVNOの格安SIMが不得意とされる昼休みである12時30分から13時ちょうどくらいまでの速度低下も極端に落ち込んでいない。

昼12時45分ごろの速度

(Mbps) 下り 上り
nuroモバイル 36.50 19.10
IIJmio 8.15 16.00
ahamo 13.00 12.90

 昼休みの間、TVerでテレビドラマを再生するも、動画が止まったりすることもない。スマートフォンを横画面で見ていても本編の解像度が荒くなることもない。気になる点といえばCMの画質が粗くなったり、早送りをしたときの反応が鈍くなる程度だった。

 実際に速度を計測してみても、動画の再生が順調だったことからもわかるように、以前のMVNOの格安SIMにありがちな数百kbps程度まで落ち込むような速度低下はなかった。

夜19時ごろの速度

(Mbps) 下り 上り
nuroモバイル 35.40 13.90
IIJmio 63.10 31.90
ahamo 92.90 48.00

 そのほかの時間帯では遅くなるようなことはない。夕方も順調で、一般的な混雑時間帯とされていない時間帯では、かなりの高速通信が可能だった。

午前11時前後の速度

(Mbps) 下り 上り
nuroモバイル 35.40 24.20
IIJmio 63.10 31.90
ahamo 92.90 48.00

 なお、比較対象となるahamo回線は5G対応のドコモ版の「AQUOS sense 5G」を使ったが、計測時は5Gエリアでないことを確認したものの、キャリアグリゲーションの対応などに差があるためか最高速がかなり速くなった。nuroモバイルとIIJmioについてはmoto g10に挿入してSIMを切り替えて速度計測している。moto g10にahamoのSIMを挿入した場合は、下りは70Mbps程度で頭打ちとなる。

 nuroモバイルのSIMをAQUOS sense 5Gに挿入したところ通信は可能だが、ドコモでは5G機種に4G LTEのSIMを挿入しての動作は保証外としていることに注意してほしい。

料金が安いので少し疑っていたが、予想以上に使える格安SIM

 3GBで月792円、ユニバーサルサービス料の3円を加えても、電話をかけなければ800円以下で利用できる。非常に安いため、通信品質面でハンデがあるかとも思っていたが、まったくそんなことはなかった。4月の新プラン開始で多くのユーザーが契約しているはずだが、昼休みの速度低下が少ない状態を維持しているため、これからも期待できそうだ。

 今後、人気が加速して加入者が集中した場合にどうなるかはわからないが、この品質であれば十分だろう。オプションもいくつかあるものの、とにかく安く、シンプルに使いたい人にとってはオススメな格安SIMと言える。ネットワークをドコモ/au/ソフトバンクから選ぶことができる点も便利で、複数ネットワークを維持しておきたいような場合に、サブ回線としても活用できそうだ。

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