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第2世代「Apple TV 4K」レビュー!操作感向上の新Siri Remoteも試す

2021年05月20日 22時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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テレビの内蔵スピーカーよりもHomePodシリーズを用意した方が、Apple TV 4Kによるエンターテインメントの音声がリッチになる

リッチな音を楽しみたいなら、外部オーディオ機器を足せばいい

 Apple TV 4Kで再生するコンテンツのサウンドは、HDMIを経由してテレビの内蔵スピーカーで再生される。薄型テレビのサウンドシステムに力量不足を感じる場合は、HomePod miniを導入しよう。Apple TV 4Kと直接AirPlay 2で接続して迫力のあるサウンドが楽しめる。

 生産を完了してしまったが、初代HomePodがあればApple TV 4Kで再生するコンテンツのドルビーアトモスサラウンド音声も1台のスピーカーで聴ける。6月からApple Musicで新しいサービスとして始まる、ドルビーアトモスの空間オーディオコンテンツの提供についても、Apple TV 4KとHomePodの組み合わせで対応するのだろうか。そうなのだとすれば、HomePodに代わるAppleの新しい「空間オーディオ対応スピーカー」をぜひ早く商品化してもらいたい。

 BluetoothでApple TV 4Kに接続して楽しめる、アップルのAirPodsシリーズなどワイヤレスヘッドホンやイヤホンが手元にあると、夜間のコンテンツ鑑賞も心強い。筆者宅のテレビのようにNetflixなど動画サービスをアプリで見ることはできてもBluetoothワイヤレスヘッドホンを接続できない機種は、Apple TV 4Kを追加すると夜間でもワイヤレスオーディオ機器を使って静かにコンテンツを視聴できるようになる。

家族といっしょに安心・安全に楽しめる

 Apple TV 4Kは、アップルによるスマートホームのプラットフォームであるHomeKitに対応している。HomePodからSiriによる音声操作を使ってApple TV 4Kを起動してテレビを起動することも可能だ。

 Apple TV 4Kはリビングルームに置いて家族と一緒に楽しむ使い方が普通だと思うが、マルチユーザー機能を設定すると、家族のメンバーをデバイスのユーザーとして個別に登録して、Siri Remoteのテレビボタンを長押しすると開くコントロールセンターからメンバーが切り換えられる。それぞれにカスタマイズしたApple TVやApple Music、App Storeのコンテンツ環境をすぐに呼び出して楽しみたい場合に便利だ。Apple TVの設定から「ユーザーおよびアカウント」を開き、「新規ユーザーを追加」してApple IDを入力すると家族のユーザー登録が行える。

1台のApple TV 4Kに家族のApple IDを登録して、それぞれにカスタマイズされた表示、コンテンツのレコメンデーションが表示できる

 Apple TV 4Kからアクセスできるコンテンツの中には、小さな子どもには見せたくないものもあるだろう。Apple TVの設定から「一般」を開き、「制限」メニューからペアレンタルコントロールを設定すると、映画コンテンツのレーティング設定に応じて視聴ブロックがかけられる。またiTunes Storeからの購入レンタルの許可などについても、細かく制限項目が決められるようになっている。これを安心・安全にApple TV 4Kをシェアできそうだ。

子どもと暮らす家族のためにペアレンタルコントロール機能も用意

 もちろんApple TV 4Kは、ひとり暮らしの方のエンターテインメントセンターとして最適なデバイスだ。これまでにもしApple TVを使ったことがなければ、この最新機種の登場を“買い時”と考えたい。初代Apple TV 4Kを既に持っていて活用している方は、新しいSiri Remoteが6500円で単品販売されることにも目を留めておこう。リモコンを変えて気分一新を図るのも楽しいだろう。

 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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