PS5のM.2スロット開放までどう持ちこたえる?
容量逼迫必至のPS5での外付けストレージ検証で見えてきた現状と課題
PS5ゲームを移動したら意外な結果に
さて、さっそくPS5のゲームを拡張ストレージへ移動するとき(from PS5)、拡張ストレージからPS5へ戻すとき(to PS5)にかかる時間を検証していこう。なお、SSD T7は、前面にあるUSB Type-Cと背面のUSB Type-Aに挿した場合の両方で検証している。
今回検証に使ったゲームは、5月8日に発売されたばかりのカプコン「BIOHAZARD VILLAGE Z Version」。バイオハザードシリーズのナンバリングタイトルとして8作目となる本作品は、古びた城を中心とした辺境の村を舞台に愛娘を取り戻すため、前作同様イーサンが向かうサバイバルホラー。そのPS5用をダウンロードして検証した。容量は27.46GB。
結果は驚くなかれ、PCでの検証では差のついていたSSD T7と870 QVOが同じ時間となっている。さらにHDDとは差がついたものの、PCのときほどの大差はついていない。全体的にPS5へ戻すときに時間がかかっているが、転送速度の遅いHDDは差が小さいという結果になっている。前面のUSB Type-Cと背面のUSB Type-Aでは、若干Type-Aのほうが遅いが、ほとんど差はない。
もう少し容量の大きい、アクションアドベンチャーゲームでおなじみのSIE「スパイダーマン マイルズ・モラレス」でも試してみた。容量は40.40GB。
結果は、SSD T7と870 QVOとの差は若干ついたものの数秒程度。HDDではPS5からの移動のほうが、時間がかかるという一貫性のない結果となった。
もう1つ、さらに大容量のゲームでも試してみた。FPSゲームのレジェンドSIEの「Call of Duty : Black Ops Cold War」は、新シーズンやバトルパスなどが含まれるため、その容量はなんと194.9GB。PS5の内蔵ストレージの1/3ほど食う計算だ。
結果は、なんとPS5からの移動で870 QVOがSSD T7を上回る結果となった。その差も大きいが、拡張ストレージからPS5へ戻すときは、SSD T7のほうが1分近く早い。
このような結果から、HDDの性能では遅いものの、SSDなら最速のものを選ばずともゲームや容量によって同等かそれ以上の結果が得られる可能性が見えてきた。
またPCでのファイル転送より大幅に遅く、たとえばSSD T7の場合静止画ファイル100枚の転送なら約639MB/秒出ているが、BIOHAZARDの移動では108MB/秒程度しか出ていない。
これは、PS5側でUSBの最適化が進んでいない、あるいはUSB変換時にオーバーヘッドが発生しているのか、いずれにしても何らかのボトルネックがPS5で発生しているものと思われる。
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
-
デジタル
スマホで肥大化する大容量データを外付けSSDに逃がすのが思いのほか便利だった件 -
デジタル
AmazonにてSamsungのSSDをセール価格で販売中、micro SDとSDカードの「合わせ買いキャンペーン」も実施中 -
デジタル
VRアーティスト せきぐちあいみ氏に聞く、Samsung SSDが刺激するクリエイターの「制作の源」 -
デジタル
Samsung SSD「980」1TBモデルと外付けケースのバンドルモデルが登場 -
デジタル
Amazonタイムセール祭りでSamsungの内蔵SSDやSDカードが最大18%オフ -
デジタル
Amazon「タイムセール祭り」でSamsung SSDが10%オフ、micoroSDとSDの同時購入で20%割引も -
デジタル
Amazonタイムセール祭りでSamsung NVMe SSDが10%オフ、micoroSDあわせ買いキャンペーンも -
デジタル
オリンピアンがモーションキャプチャーでVTuberデビュー? 制作の裏側を密着取材 -
デジタル
PS5搭載に準拠した「Samsung SSD 980 PRO with Heatsink」はPS5内蔵SSDと遜色ないゲームロード時間 -
デジタル
PS5対応M.2 SSDのヒートシンク搭載モデル「Samsung SSD 980 PRO with Heatsink」 -
デジタル
PS5でPS4/5両対応のタイトルをプレーしてわかったこと