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ソフトバンク、楽天モバイルと同社元社員を提訴 1000億円の損害賠償請求権を主張

2021年05月06日 17時00分更新

文● ASCII

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 ソフトバンクは6日、楽天モバイルおよび同社の元社員に対して、約1000億円の損害賠償請求権の一部として、10億円の支払いなどを求める民事訴訟を提起したことを発表した。請求額については今後の拡張の可能性もあるとしている。

 ソフトバンクのこれまでの主張をまとめると、楽天モバイル元社員は2019年末までソフトバンクで勤務しており、在籍中にネットワーク構築に関わる業務に従事(元社員は今年1月に不正競争防止法違反の容疑で逮捕、2月に起訴されている)。退職までの間に、基地局設備やネットワークに関する営業秘密を不正に持ち出すとともに、営業秘密に該当する電子ファイルが楽天モバイルが業務上利用するサーバー内に保存され、他の楽天モバイル社員に対して開示されていたとしている。

 こうした不正な競争行為により、楽天モバイルは不当な利益を得るとともに、ソフトバンクの利益を侵害したとして、損害賠償請求に加え、不正競争によって建設された基地局の使用差止および廃棄、持ち出された電子ファイルの使用・開示差止および廃棄を求めている。

 なお、今回の提訴について、楽天モバイル側もニュースリリースを公表。社内調査を実施したが、「ソフトバンクの営業秘密を業務に利用していたという事実は確認されていない」として、裁判において自社の正当性を主張するとしている。

 

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