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ソフトバンクから楽天モバイルに転職した社員が情報不正持ち出しで逮捕 楽天側は情報の利用を否定

2021年01月12日 17時25分更新

文● ASCII

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 ソフトバンクは、同社を2019年末に退職し、現在は楽天モバイルに勤務する元社員が今日12日、警視庁に不正競争防止法違反の容疑で逮捕されたと発表した。

 ソフトバンク側の説明によると、元社員は同社在籍中にネットワーク構築に関わる業務に従事。同社と秘密保持契約を締結していたにも関わらず、退職申告から退職までの間に、4Gおよび5Gネットワーク用の基地局設備や、基地局同士や基地局と交換機を結ぶ固定通信網に関する技術情報といった営業秘密を不正に持ち出したことが2020年2月に判明。警視庁に相談するとともに捜査に協力してきた。なお、この営業秘密にユーザー/取引先の情報や通信の秘密に関わる情報は含まれないともしている。

 同社はさらに、元社員が持ち出した営業秘密について、楽天モバイルがすでに何らかの形で利用している可能性が高いとも主張。今後はこの営業秘密の利用停止と廃棄などを目的とした民事訴訟の提起も予定しているとする。

 これに対して、楽天モバイル側も同社代表取締役社長 山田善久氏の名義で声明を公開。現在は楽天モバイル従業員である1名が逮捕されたことを認める一方で、社内調査を徹底しており、同従業員が前職で得た情報を楽天モバイルの業務で利用していた事実は確認されておらず、5Gに関する技術情報も含まれていない、また事態の解明に向け捜査に協力するとしている。

 

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