このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第271回
デザインを一新した手頃サイズ&スナドラ888の「Galaxy S21 5G」は動画撮影や ゲームに最適
2021年05月03日 12時00分更新
ドコモとauから販売されている、サムスン電子の5G対応スマートフォン「Galaxy S21 5G」。同シリーズの中では6.2型と最もコンパクトながら、最新のチップセットと3つのカメラを搭載するなど高い性能を誇るGalaxy S21 5Gを、実際に使ってその実力を確認してみた。
画面のカーブはなく出っ張りも軽減
まずは本体について確認すると、6.2型の有機ELディスプレーを搭載しており、サイズは約71(w)×152(h)×7.9(d)mm、重量は約169g。Galaxy S21シリーズの中では最もディスプレーサイズが小さく、その分コンパクトで持ちやすいのだが、前機種の「Galaxy S20 5G」(約69×152×7.9mm、163g)が片手持ちにベストな70mmを切るサイズ感だったことを考えると、横幅が増してしまったのがやや惜しい。
前面部分で前機種から大きく変化したのがディスプレーだ。Galaxy S20 5Gはサムスン電子のフラッグシップモデルらしく側面がカーブしたディスプレーを採用していたのに対し、Galaxy S21 5Gは一転してフラットなディスプレーを採用している。ある意味Galaxyらしさが薄れたともいえるのだが、カーブドディスプレーは好みが分かれる部分もあるだけに、実用性を取った結果といえそうだ。
背面デザインも大きく変化している。とりわけカメラ部分のデザインが大きく変化し独特のフォルムとなり、背面のほかの部分と色を変えるなどしてカメラを際立たせるデザインとなっている。
それよりも大きく変化したと感じるのがカメラ部分の出っ張りだ。前機種は上位モデルと比べれば小さいとはいえカメラ部分の出っ張りが目立っていたが、Galaxy S21 5Gは出っ張りがかなり抑えられている。最上位モデルの「Galaxy S21 Ultra 5G」と比べてみるとその差は顕著で、双方を並べて比べてみるとGalaxy S21 5Gの出っ張りがかなり抑えられていることが分かるだろう。
一方で側面は大きな変更はなく、USB Type-C端子を搭載しイヤホン端子は非搭載。側面にアンテナ用と見られるラインが増えているというのが、ある意味大きな変化といえるかもしれない。
カメラ性能は変わらないが動画関連の機能が充実
続いてカメラを確認すると、1200万画素/F値1.8の広角カメラと1200万画素/値2.2の超広角カメラ、6400万画素/F値2.0の望遠カメラの3眼構成。スペック的にもGalaxy S20 5Gと大きく変わっていないようだ。
望遠撮影には6400万画素のカメラを用いるのだが、焦点距離は35mm換算で28mm相当と広角カメラと大きく変わらないので、ズームは前機種同様、画素数の高さを生かしたハイブリッドズームとなる。倍率も30倍までと、やはり前機種と同じだ。
焦点距離が広角カメラと変わらないことから、6400万画素の画素数をフル活用して精細な写真を撮影できる仕組みも継続して用意。ただ最近ではミドルクラスでも高画素のイメージセンサーを採用するモデルが増えてきているだけに、前機種の頃と比べればそのメリットは弱くなってしまった印象もある。
フロントカメラも1000万画素/F値2.2と、こちらも大きく変わっていない。ただ「ポートレート」モードがより高度に進化しており、背景をぼかせるだけでなくさまざまな照明効果を選んで高度なエフェクトが楽しめるのが大きな変化といえる。
一方、動画撮影関連の機能を見ると、8K動画が撮影可能だというだけでなく、それ以外の充実度が高まっているようだ。実際「プロ動画」モードでは「Galaxy Note 20 Ultra 5G」と同様、マイクで集音する向きを変えながらの撮影ができるようになった。
また新たに「ディレクターズビュー」というモードも用意。こちらはフロントカメラとメインカメラの映像を同時に録画できるというもので、シーンに応じて適宜カメラの画角が変えられることから、簡単操作でシーンに応じた高度な撮影が手軽に楽しめるだろう。
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