KDDI総合研究所は4月19日、最新の国際標準映像符号化方式H.266|VVC対応のリアルタイムコーデックを用いた8Kライブ伝送の実証実験に成功したと発表した。
現行の8K放送の半分のビットレートで安定した映像品質を維持できることを実証したことにより、これまでは帯域保証されたネットワーク回線の利用が一般的であった8Kライブ伝送について、今後はモバイルも含めた様々なネットワーク回線の利用が可能となる。
例えばパブリックビューイング会場の設営が容易になるなど、利用者の視聴シーンが広がる。また、モバイルの通信条件などユーザーの受信環境に応じて体感品質が最適化される、いわゆるユーザーセントリックな高臨場感映像サービスの実現を後押しするものと期待される。
実証実験は4月16日にKDDI総合研究所に設置した8Kカメラの映像をVVC対応の8Kリアルタイムソフトウェアエンコーダーで圧縮し、ネットワーク回線を経由してライブ伝送を行ない、KDDI research atelierに設置の8Kモニターで安定的に視聴できることを実証した。