インテルのデスクトップPC向け最新CPU「第11世代インテルCoreプロセッサー」(開発コード名:Rocket Lake-S)が発売して、約2週間。世間の評判も出揃い、「新しいCPUが出たら1台組もう」と考えていた人方はそろそろ構成を決めようかという頃合だろうか。
前回の記事では、「インテルCore i7-11700K」を主軸にジサトラが考えたオススメPCパーツ構成の自作手順を紹介したが、インテルZ590チップセット搭載マザーボードはほかにも捨てがたいモデルがたくさんある。というわけで、今回は前回の自作手順で使ったモデルも含め、インテルZ590チップセット搭載マザーボードにフォーカスしよう。
なお、第11世代インテルCoreプロセッサーの発売を記念し、「総額1,100万円分が当たる!」キャンペーンが開催中だ。インテルCore i7-11700Kとマザーボード、SSD、ビデオカードがセットになったASRock、ASUS、GIGABYTE、MSI、Zotac Gamingといった協賛メーカーの賞や、メモリーやOSを用意するだけで組める最新世代のNUCが当たる賞など見逃せないキャンペーンとなっている。期間は2021年4月18日まで、詳しくはキャンペーン特設サイト(https://info-sp.jp/11th/)をチェックしてほしい。
インテルZ590チップセット搭載マザーボードの特長
インテル500シリーズ・チップセットは前世代と同様、LGA1200ソケットを採用している。そのため第10世代インテルCoreプロセッサーも使えるが、PCI Express 4.0(Gen4)など、最新機能が使えない。また、インテルH570/B560といった下位のモデル(H510は除く)でもメモリーがオーバークロック(以下、OC)できるようになった。
しかしながら、インテルCore i7-11700KなどのK付きモデルと合わせるなら、最上位の「インテルZ590」がオススメだ。コア倍率を変更するOCに対応し、その都合上フェーズなどのコンポーネントが豪華なモデルを多数ラインアップする。
また、この世代では最大20GbpsのUSB 3.2 Gen2x2対応のUSB Type-Cポートを備え、外付けSSDなど最新規格の高速デバイスをフルパフォーマンスで動かせるのも特長だ。PCI ExpressはGen4に対応し、ビデオカードはもちろん、SSDも最新の高速モデルが扱える。無線LANに関しても、Wi-Fi 6対応モデルが多く、有線LAN並みの速度でインターネットやLANに接続できるのが嬉しい。
そんな、インテルZ590チップセット搭載マザーボードの中でもジサトラがオススメしたいモデルをASRock、ASUS、GIGABYTE、MSIの4メーカーから1枚ずつ紹介する。
ASRock「Z590 Steel Legend WiFi 6E」
インテルZ490でも覇権をとったSteel LegendシリーズのインテルZ590版だが、こちらはWi-Fi 6E搭載モデル。大型ヒートシンクの下に14フェーズの電源回路を備える。さらに、同社のマザーボード専用のビデオカードホルダー(特許出願中)も同梱する。
ASUS「ROG STRIX Z590-F GAMING WIFI」
14+2フェーズの重厚な電源回路を備え、ゲーミングとOCを両方攻めたい人向け。M.2 SSDの固定にスナップ式の機構を採用(最上段以外)する点は、細部にも工夫を重ねる同社のスピリットを感じる。
GIGABYTE「Z590 AORUS PRO AX」
DDR4-5000(OC)まで対応するスチール強化済みメモリースロットを4本搭載する。M.2 SSD用スロットも4本備え、うち2本はGen4動作が可能。高速SSDで大容量ストレージを確保したい人向けにぴったりだ。
MSI「MPG Z590 GAMING CARBON WIFI」
デジタルイコライザー風のデザインが特徴的だが、電源部のフェーズ数は18と多い。前世代は14フェーズだったので、第11世代インテルCoreプロセッサーのOCに相当フォーカスした設計と言える。
(提供:旭エレクトロニクス株式会社 / 岡谷エレクトロニクス株式会社 / テックウインド株式会社 / 菱洋エレクトロ株式会社)