結果、レノボから社長が立った
FCCLの次期社長人事には、大きく4つの候補が考えられた。
FCCL社内からの昇格、富士通からの就任、レノボからの就任、そして、外部からの就任だ。大隈社長の場合は、レノボからの就任ということになる。
レノボのPCビジネスを熟知し、本社部門ともパイプが太い大隈社長であれば、FCCLからの声が届きやすくなるというメリットがある一方で、レノボ色が強まり、これまで、製品開発や生産、販売、サポートなどで独立性を保ってきたFCCLの経営にも影響が出る可能性がある。
だが、記者会見では、そうした懸念を払拭する発言が相次いだ。
大隈社長は、「FCCLが、日本でビジネスを行い、世界に広げていく上では、レノボやNECといったレノボグループのPCブランドとは異なった、独自の立ち位置を持つ必要がある。その際に、レノボや富士通のどちらかに寄るというのではなく、FCCLの独自性を持つための最適解を探し続けることが必要である。それが課題であり、私にとってのやりがいになる」と発言。今後も、FCCLの独立性を重視する姿勢を示してみせた。
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