OKIは3月31日、福岡県大牟田市と住民の安全の向上を目的に、地域の浸水対策の新たな仕組みの実現に向けたProof of Concept(PoC)を開始したことを発表した。
大牟田市では、2020年7月の豪雨で内水氾濫、河川の溢水などが発生し、大きな浸水被害が発生した、浸水災害対策の見直しを喫緊の課題として取り組んでいる。OKIは大牟田市と2017年に包括連携協定を締結し、人口減少に伴う様々な課題、住民サービス向上に向けた検討をしてきた。
今回のPoCは、3月から10月までの市内を流れる隈川、白銀川、堂面川、大牟田川、諏訪川とその支流及び貯水池の9ヵ所にOKIの太陽光駆動の水位計を設置し、水位のリアルデータを取得、本データと気象庁提供の雨量データを比較して雨量と水位の関連性を検証する。2021年度中に4台の水位計を追加、観測点を増やし、梅雨時期、秋の長雨時期のデータを取得して、継続的な検証を実施する。