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選ばれるデータセンターを目指して。アット東京が「つなぐ」もの

単なるコネクティビティを超え、新たな企業間連携基盤を目指す「ATBeX Service Platform」

顧客と新たなビジネスをつなぐ。アット東京が生み出すプラットフォーム

2021年04月05日 11時00分更新

文● アット東京 編集● ASCII

提供: アット東京

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 コロナ禍により、テレワーク/在宅勤務や「ステイホーム」が推奨される状況が1年以上にわたって続いている。仕事上でオンラインミーティングやビジネスチャットによるコラボレーションが一般化しただけでなく、生活の中でもショッピングやエンターテインメント、飲み会までもがオンライン化するなど、いまやITは社会に不可欠なインフラとして強く認識されるようになった。

 急速に進化するIT/データ社会において、ITインフラと企業の事業継続を支え、ビジネスを発展させるために、一分一秒たりとも止められないのがデータセンターだ。今回の特集では3つの側面から、アット東京のデータセンターにおける最新の取り組みを例にとり、“データセンターのいま”について考えていきたい。

クラウド、キャリア、ユーザー企業間――柔軟な接続性を提供する「ATBeX」

 アット東京は、データセンターとしての基本である24時間365日ノーダウンオペレーションはもちろんのこと、柔軟で優れたネットワーク接続性を誇る。それを可能にしているのが、2017年12月にサービス提供を開始し、その後も急速に接続先の拡大と機能強化を進めてきた「ATBeX(AT TOKYO Business eXchange)」だ。

 ATBeXは、顧客企業の多様なニーズに対応する柔軟なコネクティビティ(接続性)を、論理ネットワーク技術を用いることで効率的に提供するプラットフォームサービスである。パブリッククラウドやIX(インターネットエクスチェンジ)、通信キャリア、セキュリティサービス、IoTサービスといった各種サービスプロバイダーへの接続だけでなく、ユーザー企業間やデータセンター間の相互接続にも対応する。

多様化する接続を効率的に提供するプラットフォームサービス、それがATBeXだ

 ここでのもうひとつのポイントは、データセンター事業者として「ニュートラルであること」だ。アット東京は設立以来、通信キャリアやITベンダーなど、いずれに対してもニュートラルな立場を貫いてきた。中立的であるからこそ、顧客はさまざまな事業者と自由に接続し、ネットワークを構築することができるのだ。

顧客が構築したいシステムを柔軟に実現できるプラットフォームを作る

 アット東京 企画室 プラットフォーム企画部長の杉山智倫氏は、「これからのアット東京は、ATBeXやクラウドダイレクト接続サービスに代表される各種接続サービス、そして新サービス開発を積極的に展開していきます」と語る。顧客企業が構築したいと考えるシステムを実現できる環境(プラットフォーム)を提供するために、日本の顧客ニーズに合ったシステムやサービスを開発し、日本社会の未来を支える存在になることを目指しているという。

アット東京 企画室 プラットフォーム企画部長の杉山智倫氏

 そのために、アット東京単独の取り組みだけでなく多様なパートナーとの協業も加速させていく方針だ。

 「SIer、CIer、再販事業者などの構築パートナーとともにシステム開発やサービス開発を進め、クラウド、IX/ISP、SaaS、通信事業者/NaaS、データセンター事業者などのサービスパートナーと協力することで、未来のデータセンターへのニーズを先取りし、顧客の要望を実現できる環境を作りあげていきます。さらには海外の事業者とも積極的にパートナーシップや連携を行い、名実ともに『日本国内と海外との相互接続を柔軟に提供するThe Global HUB』になりたいと考えています」(杉山氏)

海外の事業者とのパートナーシップや連携も進め、アット東京を“The Global HUB”にしていく

 さらにアット東京では、ATBeXのサービスプラットフォーム向けソフトウェアの開発力強化を重点的に行い、顧客志向のシステム開発体制を早急に確立する計画だ。こうした開発力の強化を通じて、顧客企業が構築したいと考えるシステムを自ら構築できる、新たなカスタマーポータルの実現に取り組む。

 このポータルは、柔軟で容易なシステム構築が可能なDXプラットフォームである「ATBeX Service Platform(仮称)」に組み込まれる。このDXプラットフォームは、SDN(Software-Defined Networking)技術を用いてクラウドや各種通信機器の設定を自動化する「@OS(ATBeXオーケストレータシステム、2020年8月発表)」を基盤として構築される。

アット東京が考えるDXプラットフォーム「ATBeX Service Platform(仮称)」のコンセプト

 「これからのデータセンター事業者には、ソフトウェア開発力が必要になるとみています。すでに現在でも、データセンター設備管理の見える化にはビッグデータやAIといった技術が用いられることが珍しくありません。顧客向けサービスにおいても、今後はデータセンターのスペース(空間)だけでなく『機能』を貸すようにシフトしていくのではないでしょうか」(杉山氏)

ATBeX Service Platform実現のためにアジャイル開発専任チームを設置

 ATBeX Service Platformを実現するために、アット東京では社内にアジャイル開発の専任チームも立ち上げた。アジャイル開発センターの責任者を務めるアット東京 企画室 課長の福田和人氏は、チームの目的はこのプラットフォームを早期に実現することだけでなく、プラットフォームの立ち上げ後も、ユーザーやパートナー企業からのフィードバックを受け、迅速かつ柔軟に反映していくことだと語る。

 「ATBeX Service Platformが実現すれば、お客様はリモートからでも簡単にネットワークの構築や設定ができるようになります。昨今のビジネスニーズにもマッチしたサービスが実現するでしょう」(福田氏)

アット東京 企画室 課長の福田和人氏

 途切れることなく稼働し続けるデータセンター機能を基礎として、「つなぐ」プラットフォーム上に新たなビジネススキームを生み出していく――。アット東京は顧客の声を聞き、未来のデータセンターニーズを先取りしながら変わり続けていく。

(提供:アット東京)

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