Core i5-10400とGeForce GTX 1650搭載、フルHDなら多くのタイトルが設定次第で快適に遊べる!

これからPCゲーム入門したい人に最適、コンパクトで設置しやすいケースも魅力の10万円台ゲーミングデスクトップPC「G-Tune PL-B」

文●八尋 編集●ASCII

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「G-Tune PL-B」

 2020年6月にリリースされ、瞬く間に話題となり人気タイトルとなったライアットゲームズの「VALORANT」。5対5でのガチンコの真剣勝負で、魅力的なデザインと能力が特徴の「エージェント」要素も合わさり、FPSプレイヤーを中心にドハマリしたプレイヤーも多い。さらに、eスポーツ展開も積極的で、プロたちの手に汗を握る戦いを配信で観るといった楽しみ方もできる。

 また、ゲーム要素以外にVALORANTの特徴を挙げるとすれば、比較的負荷が軽いということ。フルHDであれば、144FPS以上でプレイしたい場合でもGeForce GTX 1050 Tiが推奨スペックとなっている。

 そんなVALORANTを、リーズナブルな価格のパソコンで始めたいという人にオススメなのが、マウスコンピューターのゲーミングパソコンブランド「G-Tune」のデスクトップパソコン「G-Tune PL-B」だ。

 第10世代のCore i5-5400とGeForce GTX 1650を搭載し、価格は10万2080円からと、ゲーミングパソコンとしてはかなりリーズナブルな価格で購入できるのが特徴だ。そこで、2回にわけてG-Tune PL-Bがどういったマシンなのかを紹介する。今回は、G-Tune PL-Bの使い勝手や基本性能についてチェックしていこう。

 G-Tune PL-Bのサイズは、およそ幅178×奥行395×高さ285mm。デスクトップとしてはコンパクトで、設置場所もそこまで取らずにすむ。また、天面には取っ手があり、マシン内部のメンテナンスや、PCデスクの清掃のときなどに持ち運びが楽なのがうれしい。

コンパクトなPCケースで、ミドルタワーなどと比べると設置スペースも狭くてOKだ

 インターフェースは、右サイド前方にUSB 3.0×2とヘッドフォン出力、イヤフォン入力が配置されている。USB 3.0は背面にも4基あるので、接続したままの機器は背面に、よく取り外す外付けストレージなどは前の端子を使用するといいだろう。

右サイド前方にUSB端子を2基搭載する

 ケース内部をみていくと、カバーが装着されている。このカバーにはSSDとHDDが1つずつ搭載可能なので、コンパクトながら大容量ストレージ構成も可能となっている。もちろん、M.2スロットもあり、標準では256GB SSDが搭載されているが、BTOカスタマイズで最大2TB SSDまで強化可能だ。

右サイドを外すと、カバーがついている

このカバーにはSSDとHDDが1つずつ搭載できる

M.2スロットにはヒートシンクが採用されていた

 ビデオカードは、標準ではコンパクトなGeForce GTX 1650が搭載されているが、大型のビデオカードも搭載できるよう、内部スペースが確保されている。ただし、電源などとの兼ね合いですべてのビデオカードがしっかりと動作するというわけではないので、注意が必要だ。将来的に少しスペックの高いビデオカードに変えたいと考えている人は、BTOで電源を700Wにしておくといいかもしれない。

大型のビデオカードを搭載できるスペースが確保されている

 そのほか、G-Tune PL-BはWi-Fi 6とBluetooth 5.0も利用可能だ。コンパクトなモデルだけに、屋内で持ち運んで使う人もいるかもしれないが、そういった場合に無線LANに対応しているのはうれしいポイントだろう。

ケース底面にはメンテナンスが簡単にできる取り外し可能なフィルターがある

基本性能は高め
フルHDなら設定次第で多くのゲームが快適に遊べる

 では、G-Tune PL-Bの基本性能をチェックしていこう。G-Tune PL-Bの主なスペックは、Core i5-10400、GeForce GTX 1650、8GBメモリー、256GB SSD(NVMe対応)という構成だ。

PCMark 10の結果

 まずは、パソコンの基本的な性能を計測するPCMark 10をチェック。総合スコアは4765という結果に。詳細をみていくと、アプリケーション起動やウェブブラウザーの快適さを示す「Essentials」が7413、WordやExcelといったビジネス系アプリケーションの動作速度を示す「Productivity」が6257、画像・動画の編集や3Dグラフィックス処理を示す「Digital Content Creation」が6333だった。

 ディスクリードGPUとしてGeForce GTX 1650を搭載しているので、スタンダードなマシンと比べるとDigital Content Creationのスコアが優秀だ。VALORANTでの自分のいいプレイを録画して動画編集といった用途にもしっかり使えるだろう。

CINEBENCH R20の結果

 CPU性能がチェックできるCINEBENCH R20では、マルチコアが3037pts、シングルコアが425ptsという結果に。マルチコアの結果はそこそこ良好といった感じだが、ゲームで重要となるシングルコアはしっかり高いスコアがでている。

CrystalDiskMarkの結果

 ストレージ速度が計測できるCrystalDiskMarkでは、シーケンシャルリードで2036.83MB/秒という結果で、ゲームプレイにおいては申し分ない速度だ。標準スペックだと容量が256GB SSDなので、目的のタイトルのみのプレイであれば十分だが、複数のタイトルを保存しておきたいという場合は、BTOカスタマイズでもう少し容量の大きいSSDを選択するか、セカンドストレージを選択しておくといい。

 3Dグラフィック性能をチェックできる3DMarkでは、Time Spyが3804、Fire Strikeが8897、Fire Strikeが4213という結果だった。流石に最新タイトルをWQHDや4Kでプレイできるほどのパワーはないが、フルHDであれば設定次第で多くのゲームが快適に動作するだろう。

Time Spyの結果

Fire Strikeの結果

Fire Strike Extremeの結果

PCゲーム入門に最適な1台

 G-Tune PL-Bは、10万円台とゲーミングパソコンとしては比較的リーズナブルな価格ながら、VALORANTをはじめとした負荷が軽めのFPSやMOVA、MMORPGなどであれば快適にプレイできる性能を持っている。

 コンパクトなケースで設置しやすく、しっかり拡張性も持っているため将来的な強化も視野に入るケースなのもポイントだ。PCゲームをこれから始めたくて、なるべく価格を抑えてしっかりゲームできるマシンを探している人は、G-Tune PL-Bをチェックしてみてはいかがだろうか。

 次回は、実際にVALORANTがどれくらい快適に遊べるかチェックしていく。

試用機の主なスペック
機種名 G-Tune PL-B
CPU Core i5-10400(2.9GHz~最大4.3GHz)、6コア/12スレッド
グラフィックス GeForce GTX 1650
メモリー 8GB
ストレージ 256GB SSD(NVMe対応)
チップセット B460
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
電源 500W 80PLUS BRONZE
サイズ/重量 およそ幅178×奥行395×高さ285mm/約7.1kg
OS Windows 10 Home(64bit)