パナソニックの顔認証システムとは?
プロジェクトの目玉のひとつが、顔認証技術の導入だ。
2021年シーズンは、実証実験のフェーズとなるが、関係者入口での顔認証入場と、東京ドーム内の一部店舗での顔認証決済が実施される。いずれも、世界最高水準の精度として高い評価を得ているパナソニックの顔認証技術が利用される。
顔認証による入場管理は、読売巨人軍や東京ドームの関係者およびスタッフなど、約200人を対象に実施。管理者によって事前に登録された顔画像と、端末のカメラで認証した顔を照合し、本人であることを認証する。2022年シーズンからは、一般来場者を対象とした本格導入を目指す予定だ。
パナソニック システムソリューションズ ジャパンでは、「スムーズな認証による待ち時間の減少や、接触機会低減による安心、安全な入場の実現のほか、一般来場者を対象にした際には、チケット紛失やなりすましなどのリスク低減、入場チェックのスピードアップなどが見込まれる」としている。
一方、顔認証決済の実証実験は、一般来場者も対象にしたものになる。東京ドーム内にある「Dome Shop 104」と「G-STORE」の2店舗で、2021年4月からサービスを開始。専用ウェブページで必要情報を登録し、顔写真を撮影して登録。店舗で商品を購入した際に、購入金額を確認して、顔を照合。PIN(暗証番号)による二要素認証を行えば、支払いが完了する。これにより、接触機会を少なくすることでの感染リスク低減と、手ぶら決済による顧客体験の向上、待ち時間の削減を実現できるとしている。
新たな技術の活用により、3密(密集、密接、密閉)を避けた安心、安全なスタジアムづくりと、新たな時代の楽しみ方を両立するのが「ジャイアンツ×東京ドーム DXプロジェクト」である。その成果が楽しみだ。
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