●テレワークは機材で決まる
テレワーク時代のいま、仕事の質はオーディオデバイスの力に大きく左右される。
パソコンの性能が低ければたびたび「処理待ち」で仕事を中断させられる。画面が小さければ一覧できる情報が減り、仕事の進行にさわりが出る。通信速度が遅ければコミュニケーションがとどこおる。
そんな中、案外見過ごされているのが「音声」だ。
聞き間違いからミスが生じ、「すみません、もう一度いいですか?」と確認するたび会話が中断される。集中は途切れ、手間は増え、仕事は終わらなくなる……。「今だけだから」と思ってPC内蔵のマイクとスピーカーで済ませている人もいるかもしれないが、アフターコロナはデバイスの重要性がさらに上がりそうだ。
●アフターコロナは「ハイブリッドワーク」
2020年、テレワークの導入がさけばれ、ZoomやTeamsを使ったウェブ会議が働き方の中心になった。矢野経済研究所の調べによれば、昨年7月時点でテレワーク勤務中のウェブ会議システム利用率は約8割にもなったという。
しかし、新型コロナ収束後も、この流れは続きそうなのだ。
人材会社エンワールド・ジャパンの調べによれば、調査に協力したテレワークを導入しているグローバル企業189社のうち8割が「今後もテレワークを継続する」と回答。うち半数は「半永久的」にテレワークを継続すると回答している。
今後はテレワークではなく、自宅でも職場でも外出先でもウェブ会議などのコミュニケーションをとる「ハイブリッドワーク」に移るともいわれている。会議室に集まったり取引先に訪問する代わりに、すべての打ち合わせをウェブ会議にすることで仕事の効率をさらに上げられるというのだ。
コロナ禍においては、クルマを仕事部屋代わりにしてウェブ会議に参加する「車内業務」も耳目を集めた。今後は同じようにウェブ会議に参加する場所が、カフェ、空港、コワーキングスペースなど多様化していくことになりそうだ。