モトローラの名機「razr」を受け継ぐスマホ
「razr 5G」は縦に折れてコンパクト
ソフトバンクは今日4日、モトローラの折りたたみスマホ「razr 5G」を3月下旬以降に発売すると発表した。価格は19万8000円(税込)で、トクサポを適用することで9万9000円(税込)になる。
razr 5Gはモトローラが昨年9月に発表した、フィーチャーフォンライクに縦に折りたためるスマートフォン。当初より日本導入は検討しているとコメントされていたが、ようやく登場となる。キャリアモデルはソフトバンク専売で、SIMロックはかかっているが条件を満たせば解除可能。
折りたたむ前の本体は6.2型(2142×876ドット)のディスプレーを搭載し、SoCはSnapdragon 765Gを採用。メモリーは8GB、内蔵ストレージは256GB、バッテリーは2800mAh、そしてOSはグローバル版と違いAndroid 11が最初から適用されている。本体サイズは約72.6×169.2×7.9mm(最薄部)、重さは192g。サブディスプレーは2.7型(800×600ドット)で、折りたたんだ状態の本体サイズは約72.6×91.7×16mmだ。カラバリは、ポリッシュグラファイトの1色のみ。
アウトカメラは4800万画素(F1.7)、インカメラは2000万画素(F2.2)とそれぞれ単眼だがそのぶんスペックは高い。光学式手ぶれ補正とレーザーオートフォーカスでクオリティーの高い写真が撮れる。動画は30~60fpsで最大フルHDまで、スローモーションも120もしくは240fpsで撮影できる。
大型化しているスマホだが、ポケットに入るくらいのサイズに折りたためることがrazr 5Gの最大の特徴。他メーカーの折りたたみスマホのように、畳む角度を固定できないが、しまいたいときにすぐに折りたたんでポケットに入れておける機動力は便利。6.2型のディスプレーがほぼ半分のサイズになる。また、折りたたんだ状態でも電話に出ることができ、さらにサブディスプレーは通知などを表示するだけでなく、相手に返信したり、写真を撮ったり、アプリは限られるがゲームを遊ぶことも可能だ。
開いた状態のディスプレーは、アスペクト比21:9なので映画やゲームでさらに没入できるだろう。また、様々なジェスチャーでライトを付けたりカメラを起動したりできる、モトローラ端末ならではのUX「Moto Action」も健在。そしてなんといっても5G対応(Sub6のみ)なので、今春からエリアを急速に拡大すると発表したソフトバンクの5Gのメリットを享受できるのも大きい。
非常に高価なうえに、ハイエンドスペックではないが、「モトローラの縦折りスマホ」という世界中で話題になった端末を持つ喜びを味わいたい人は、ぜひ手に取ってみよう。
「razr 5G」の主なスペック | |
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メーカー | モトローラ |
ディスプレー | 6.2型有機EL(21:9) |
画面解像度 | 2142×876ドット |
サブディスプレー | 2.7型 |
画面解像度 | 800×600ドット |
サイズ | 開いた状態:約72.6×169.2×7.9mm(最薄部) 閉じた状態:約72.6×91.7×16.0mm |
重量 | 約192g |
CPU | Snapdragon 765G |
メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
カメラ画素数 | アウト:約48MP(F1.7) /イン:約20MP(F2.2) |
5G | Sub6(n3/n28/n77/n78/n79) |
FeliCa/NFC | ×/○ |
バッテリー容量 | 2800mAh |
生体認証 | ○(指紋) |
カラバリ | ポリッシュグラファイト |
発売日 | 3月下旬以降 |