グーグルは18日(現地時間)、次期Androidとなる「Android 12」の最初のバージョン「Developer Preview 1」の提供を開始した。Pixel 3以降で動作するシステムイメージおよびエミュレーターの入手が可能。
Android 12の方向性については、開発者向けブログへの投稿から知ることができる(https://android-developers.googleblog.com/2021/02/android-12-dp1.html)。まず第一に挙げられているのが「信頼性と安全性の向上」。デバイスとデータを安全に保ちながら、透明性とユーザーによるコントロールを強化することに焦点を当てているという。こうした変更はアプリの動作に影響も生じるため、アプリ開発者には早い時期でのテストを求めている。具体的には、WebViewにおけるCookieの動作でセキュリティーやプライバシーを強化し、ユーザーがCookieの利用方法をより制御できるようにするほか、デバイスのMACアドレスへのアクセスのさらなる制限などがある。
ユーザーエクスペリエンスを高めるための内部的なツールとしては、HEVC形式(H.265)で録画した動画を非対応のアプリで開くときにH.264に自動でトランスコードする機能、AVIF形式の画像のサポート、バックグラウンドで動作しているアプリのフォアグラウンドでの通知表示などの制限、音声データに合わせて生成される端末振動のAPI、動画視聴や読書、ゲームのプレイなどに関するジェスチャー動作の一貫化、通知UIの更新などがある。
今後の予定としては、3月にDeveloper Preview 2、4月にDeveloper Preview 3と進み、5月には最初のベータ版となるBeta 1をリリース。8月のBeta 4でAPIが確定し、その後に正式版が登場する。