冷却にこだわりたいならイチオシ、高負荷なタイトルでもしっかり冷える!
水冷化したRTX 3090で「サイバーパンク2077」などAAAタイトルも快適、デュアル水冷仕様のゲーミングPC「G-Master Hydro」
2021年02月19日 11時00分更新
ミドルタワーケースに2つの簡易水冷クーラーを内蔵
G-Master Hydro Z490最大の特徴である、2つの水冷クーラーをチェックしていこう。まずは、CPUを冷却する水冷クーラーだ。
水冷クーラーとして定評あるASETEK 650LSに、静音ファンのEnermax UCTB12Pを搭載している。ラジエーターサイズは120㎜と小ぶりだが、CPUと接触する水枕は銅製となっており、CPUの熱をしっかりと吸い上げてくれる。このラジエーターはケース背面に装着されており、CPUから出た熱はケース内に拡散されることなく素早く背面へと排出されるような位置となっていた。
続いて、ビデオカードの水冷クーラーを見てみよう。
今回搭載されていたビデオカードは、GPUにGeForce RTX 3090を採用したハイエンドモデル。このビデオカードにASETEK社の水冷ユニット「Hybrid GFX 240mm LCS」を搭載することで、水冷化を実現している。
ビデオカードは完全ファンレス化するのではなく、メモリーや電源部の冷却用にファンやヒートシンクが残されている。これにより、大幅な低騒音化はもちろんのこと、安定動作も実現しているわけだ。
ラジエーターは240mmでCPUクーラーよりも大きい。冷却用のファンとしては低騒音ながらもしっかりとした風量のあるNoctua製の「NF-A12x25 ULN」を2つ装備し、冷却性の面でも申し分ない。
ちなみに、ラジエーターファンによる排気だけでは空気がケースの端などで淀みがちになってしまうが、G-Master Hydro Z490では、フロントに大きな140mmの吸気ファンを2つ装備することで、この問題を解決している。
CPUとビデオカードが大きな熱源となるとはいえ、これ以外にもSSDやマザーボード上の電源なども熱を持つ。こういった部分の冷却には、吸気ファンの役割が重要となる。
ちなみにケースは、Fractal Designの「Define 7 TG Clear Tint」。ガラスパネルを採用したモデルで、BTOオプションで通常パネルへの変更(ー1670円)ができるほか、ケース色にホワイトを選ぶこと(+0円)も可能だ。
このケースはメンテナンス性に優れ、ツールレスでパネルや天板などを取り外せるため、パーツの増設や掃除なども簡単に行なえるのがうれしい。
静音性への配慮もされており、フロントパネルなどに防音素材が貼られ、振動や騒音の漏れ出しが防がれている。
フロントパネルのインターフェースは皆無だが、その代わり天板の手前側に電源スイッチ、USB、マイクやヘッドホン端子などが装備されている。とくにUSBは合計5ポートと数が多く、USBメモリーなどの一時的に使うストレージはもちろん、ゲームパッドなども装着しやすくなっているのがうれしい。