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冷却にこだわりたいならイチオシ、高負荷なタイトルでもしっかり冷える!

水冷化したRTX 3090で「サイバーパンク2077」などAAAタイトルも快適、デュアル水冷仕様のゲーミングPC「G-Master Hydro」

2021年02月19日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

提供: サイコム

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定番ベンチマークソフトでマシンの基本性能をチェック

 今回試したG-Master Hydro Z490の構成は、CPUにCore i9-10900K、ビデオカードのGPUにGeForce RTX 3090を搭載するという、ハイスペックなものとなっている。

「HWiNFO」を使い、CPUとGPUの情報を見たところ。CPUはCore i9-10900Kで10コア/20スレッド、GPUはGeForce RTX 3090となっていることが確認できる

 いくつかの定番ベンチマークソフトを使い、この構成での性能を見ていこう。試したのは総合ベンチマークソフトの「PCMark 10」、CPUベンチマークソフトの「CINEBENCH R23」、グラフィックベンチマークソフトの「3DMark」、ゲームベンチマークソフトの「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FFXVベンチ)だ。

 まずは「PCMark 10」から見ていこう。

「PCMark 10」のスコアは7676と非常に高く、総合性能は間違いなくトップクラスの実力がある

 「PCMark 10」は、ソフトの起動時間からビデオ会議、ウェブブラウザー、オフィスソフト、写真や動画編集といった、複数の項目を実行し、総合的な性能を評価してくれるベンチマークソフトだ。各項目の負荷はそれほど高いものではないため、Core i9-10900K+GeForce RTX 3090というハイエンド構成のG-Master Hydro Z490でもスコアの伸びはあまり大きくないが、7000台後半というのはかなり高い部類となる。

 詳細を見ても、ブラウザーなどの一般用途となる「Essentials」、オフィスソフト利用などの「Productivity」、写真や動画編集などの「Digital Content Creation」のどれも平均して高く、どんな用途でも不満なく使えるだろうことがうかがえる結果となっていた。

 続いて、CPU性能を見る「CINEBENCH R23」の結果だ。

「CINEBENCH R23」のスコアは、CPU(Multi Core)が14092pts、CPU(Single Core)が1394ptsというものになった

 CINEBENCH R23は、CGレンダリング速度からCPUの性能を計算し、独自スコアでCPU性能を測ってくれるベンチマークソフトだ。数値は高ければ高いほど高性能となる。CGレンダリングはマルチスレッド処理に向いた作業となるため、CPUがもつ最大性能を比較するのに向いている。

 手元のデータでスコアの近いものはRyzen 7 5800X(8コア/16スレッド)で、CPU(Multi Core)が15252pts、CPU(Single Core)が1600ptsとなっていた。

 今回試したCore i9-10900Kはコア当たりの性能が1394ptsと若干低いこともあり、10コア/20スレッドとコア数では上回っているものの、CPU(Multi core)では14092ptsと若干見劣りする結果だった。とはいえ、単体のCPUの性能としてはかなり高く、これだけの性能があればまず不満を覚えることはない。

 次は、グラフィック性能を見る「3DMark」を試してみよう。3DMarkは複数のテストがあるが、今回はDirectX11を使う「Fire Strike」、DirectX12を使う「Time Spy」、レイトレーシングテストの「Port Royal」の3種を試した。

フルHD解像度のDirectX 11テストとなる「Fire Strike」のスコアは31460と、非常に高い

 フルHD解像度ということもあり、Fire Strikeのスコアは31460とかなり高いものとなっていた。解像度を変えるとどのようにスコアが変化していくのか気になったので、続いてWQHD(2560×1440ドット)のFire Strike Extremeを試してみたところ、スコアは21678と大きく下がったものの、それでもまだまだ高かった。

 さらに解像度の高い4K(3840×2160)ドットの「Fire Strike Ultra」を試してみたところ、スコアは12477。4K解像度でも1万オーバーというスコアはさすがだ。

DirectX 12のテストとなる「Time Spy」のスコアは、18447。こちらのスコアも高めだ

 解像度がWQHDとなる「Time Spy」の結果は、Fire Strikeほどスコアは高くないとはいえ、それでも18447と立派なものとなっていた。さらに解像度を4Kへと高めた「Time Spy Extreme」では、9306をマーク。さすがに1万を切ってしまっていたが、悪くないスコアだ。

「Port Royal」のスコアは12979。環境は異なるものの、GeForce RTX 3080搭載機で試した場合は11000台だったことから、しっかりと性能は出せていると予想できる

 3DMark最後のテストは「Port Royal」。リアルタイムレイトレーシングに対応したベンチマークとなる。

 PCゲームでもリアルタイムレイトレーシングへの対応は徐々に増加中。水や鏡などへの映り込みといった部分のリアリティが向上することもあり、画面の美しいアクションアドベンチャーなどのプレイ時に使いたいと思っている人も多いはずだ。

 Port Royalのスコアは12979と高い。CPUもメモリーも別構成となってしまうが、GeForce RTX 3080搭載機では11000台となっていたため、RTX 3090の実力は出せているようだ。

 最後は、ゲームベンチマークソフトの定番となる、FFXVベンチ。DirectX 12のゲームベンチで、やや重ためなテストとなる。設定は画質を「高品質」、解像度を「1920×1080」、モードを「フルスクリーン」とした。

「FFXVベンチ」のスコアは15993で、評価は「非常に快適」。フルHDではかなりの余裕がある

 フルHDの解像度ということもあり、多少重ためのベンチマークソフトでも動作は余裕。そこで、解像度をWQHDへと上げてみたところ、スコアは13554と若干下がったものの評価は変わらず「非常に快適」なままとなっていた。

 さらに上の解像度ではどうなるかと、今度は4Kへと上げてチャレンジ。スコアは8392まで落ちてしまい、評価も「快適」へ下がってはいるものの、このレベルなら画面のカクツキも気にすることなく快適に遊べるはずだ。4Kでのゲームプレイを考えている人には、うれしい結果となった。

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