31.5型の大画面で高精細なモニター環境を望むなら
PS5にもオススメMSIの湾曲4Kゲーミングディスプレー「Optix MAG321CURVJP」レビュー
ベゼルは実測で左右が約8.8mm、上部は8.6mm(画面表示されない部分を含む)とスリム仕様。同じディスプレーを並べたときは、境目があまり目立たないようにできる。リフレッシュレートは60Hzと、最近流行りの高リフレッシレートではないものの、通常の4Kテレビと比較して応答速度は4ms(GTG)と若干速く、応答速度を優先させる機能も備えている。HDRにも対応しており、高精細に対応したゲーミングPC環境はもちろん、PS5などの家庭用ゲーム機を接続して楽しむことができる。
各種ゲームプリセットが用意されており、ゲームの特性に合わせた画質が簡単に設定可能。暗部を明るくする「ナイトビジョン」モードや目の疲れを軽減する「ブルーライト軽減」モード、ちらつきを抑える「アンチフリッカー」モードも備えており、使い勝手はほかのMAGシリーズと同様だ。
入出力端子は、HDMI 2.0 ×2、DisplayPort 1.2a ×1、USB Type-C(DP Alt Mode)×1、USB 2.0 Type-A(USB ハブ)×2、USB 2.0 Type-B(PC接続用)×1、ヘッドホン出力 ×1。USB Type-Cポートは映像入力だけでなく、最大15Wの電力供給もできるので、スマートフォンなどへの給電に対応している。
4K+HDRはゲームだけではもったいない
実際に使ってみたが、やはり4K解像度はゲームだけでなく、動画や写真の編集作業、動画の視聴でもキレイだし、作業領域が広くて効率が非常にいい。HDRにも対応しているので、肉眼での見え方に近い映像でゲームプレイでき、臨場感が増すだけでなくゲームがプレイしやすく感じる。4K解像度で快適にプレイするには、それなりのPC環境が必要だが、PS5のような最新の家庭用ゲーム機なら4Kにも対応しているので、ゲーム機用に購入するのもありだろう。また湾曲大画面なので、画面に近い位置に座れば、かなり没入感が高まる。
PCから設定ができる「Gaming OSD 2.0」は非常に便利だ。画質調整などが行なえるだけでなく、入力切り替えやPBP/PIPの利用とそれぞれの入力の割り当て、サイズの変更も自由自在。さらに、アプリケーションごとに設定プロフィールをつくり、アプリを割り当てることで、アプリを起動すると自動的に画面モードが切り替わってくれる。ゲームや通常のアプリごとに切り替え操作をするという必要もない。
先述の通り、LEDイルミネーションの設定ができる「Mystic light」アプリは「Gaming OSD 2.0」から呼び出させ、設定もカンタン。ディスプレーの機能操作をPC上からできるメリットはかなり大きい。
ゲームだけでなく、「Adobe Photoshop Lightroom」で現像作業もしてみたが、湾曲の違和感もなく作業が行なえた。筆者はα7R IVを所有しているが、やはり6000万画素の写真を調整するには4Kという解像度の高さが必要不可欠。画面設定の切り替えも、「Gaming OSD 2.0」で自動だから超ラク。アプリを終了すると、もとの設定に戻るのもありがたい。
1機能マシマシで使い勝手のよいディスプレー
大画面4K解像度の湾曲ディスプレー「MAG321CURVJP」は、実売価格6万6000円前後。これまで紹介した「MAG」シリーズとしては高めの設定だが、31.5型という大画面で4K解像度であり、高さ調整やLEDイルミネーションの搭載。PCでディスプレー設定可能やUSBハブの機能もあるなど、ゲーミングだけでなくクリエイティブな作業でも快適に使える工夫が施されているので、費用対効果は高いはずだ。
まだまだコロナ禍が続くなか、おうち時間を快適に過ごすためにも、こうしたディスプレーの導入を検討してみてはいかが?
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