カシオ計算機とアシックスの2社が1月27日に合同オンライン記者会見を開催し、両社が共同開発したランナー向けのパーソナルコーチングサービス「Runmetrix(ランメトリックス)」を発表。今後も健康管理・増進を目的としたスポーツテックの分野で協業を深めることを明らかにした。
カシオのデバイス開発、アシックスによるスポーツ工学の知見が融合
両社が共同開発したRunmetrixは、Android/iOS対応のモバイルアプリにより提供されるランナー向けのパーソナルコーチングサービスだ。対応するハードウェアはカシオからモーションセンサー「CMT-S20R-AS」が1万4080円、モーションセンサーと本サービスに最適化を図ったG-SHOCKシリーズの腕時計「GSR-H1000AS」のセットが5万7200円で、1月28日から予約開始、3月4日に発売される。モバイルアプリは1月27日からダウンロード提供がスタートした。
記者会見にはカシオ計算機から代表取締役 社長の樫尾和宏氏、アシックスから代表取締役社長COOの廣田康人氏が出席し、両社が協業を発表するに至った背景を説明した。
カシオはこれまでにもスマートウォッチやデジタルカメラ、ゴルフのスイング練習用センサーなどスポーツ向けのコンシューマーデバイスを数多く手がけてきた。ハードウェアの設計開発とセンシングの技術を活かしたランナー向けサービスの基礎研究を進めていた時分に、アシックスのスポーツ工学研究所からデータ解析とコーチングサービスに活かすためのノウハウを得たことが契機となって、カシオからアシックスへ協業を持ちかける形でパートナーシップが誕生した。
今後は双方の強みであるセンサー技術とスポーツ工学の知見を活かし合い、ものづくりからユーザー体験開発まで新たな価値を共創する関係を築きたいと両社の社長は口を揃えた。