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12月8日からスタート

大迫力のクリスマス限定すた丼を実食!まさに肉のツリーだった

2020年12月08日 11時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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期間限定メニューの極楽肉ニクにくツリーすた丼。ヤバみがあるビジュアルだ

「極楽肉ニクにくツリーすた丼」を食べてきた

 全国の「伝説のすた丼屋」と「名物すた丼の店」で、12月8日から25日まで「極楽肉ニクにくツリーすた丼」が販売される。

 「コロナ禍においてもクリスマスでも頑張るすべての方へ」をテーマに、1日の限定数29(ニク)食で提供される、クリスマスぼっち、通称「クリぼっち」向けのメニューだという。

 メディア向けの先行試食会で試食してきたため、レポートをお送りしたい。

まさしく肉のツリーである

●「極楽肉ニクにくツリーすた丼」
 1690円(税込)

 クリぼっち向けという触れ込みはよくわからないと思ったが、ひとりぼっちでも寂しく過ごすのではなく、おいしいものをお腹いっぱい食べて気分よく過ごしてほしいということらしい。すた丼屋の愛情である。

 配膳された極楽肉ニクにくツリーすた丼を見て驚愕。肉の山、肉のタワーだ。スペックは、すた丼の肉、すたみな唐揚げ×4個、ハンバーグ×2個、チーズ×小鉢2杯分、キムチ×小鉢3杯分、ネギ×山盛り、ニンジン(星形)。ご飯の量は通常のすた丼と同等という。

 普段それほどたくさんは食べないので、食べ切れるか心配になる。

クリスマスツリーらしく、星もついている

 星形に切り抜かれたニンジンがかわいい。ネギも新鮮で鮮やかだ。キムチも大量で、たっぷりと楽しめる。

営業部Tさんの手と比較、Tさんの手はかなり大きい方だ

 同行してもらった営業のTさんの手と大きさを比較した。Tさんの手はかなり大きい方なので、それほど大きくは見えないかもしれないが、実際にはかなり大きいのだ。

そのまま箸を突き刺すとツリーが崩れるので、レンゲなどで取り分けつつ、食べることになる

 具材は繊細なバランスで積み上がっており、そのまま箸を突き刺して食べると、崩壊して机がネギだらけになる恐れがある。取り分けようのお茶碗とレンゲが提供されるので、適量を取り分けつつ、食べ進めよう。

テイクアウト、デリバリーにも対応。クリスマスらしい、ゴールドのパックで届けられる。テイクアウト、デリバリーの場合は、組み立て式だ

 ちなみに極楽肉ニクにくツリーすた丼は、テイクアウトとデリバリーにも対応している。店内飲食とテイクアウトは同額の1690円で、デリバリー時の価格は1890円だ。

 1690円という価格は 「ひとりでむじゃきにクリスマス」または「いえでむじゃきにクリスマス」を、1890円という価格は 「いえまではこぶぜクリぼっち」を表現しているらしい。

 テイクアウト、デリバリーの場合は、ゴールドカラーのパックに詰めた状態で渡される。家でも店内で食べるときの状態を再現できるように「組み立て方」の説明書も同梱される。

 一般的な定食屋の基準で考えると、2〜3人前の量になるので、家族や友人とシェアして食べても楽しいだろう。

一杯でさまざまな味のバリエーションが楽しめる

ハンバーグにネギをトッピングして食べる

 味わいはというと、味付けの濃い豚肉がベースとなり、その時々で一緒に食べた具材の風味がプラスされるといった印象だ。

 ハンバーグにネギをトッピングして食べたり、豚肉にキムチとチーズをトッピングして食べたりと、組み合わせ次第でさまざまな味わいが楽しめるので、量が多くても飽きずに食べ進められる。

豚肉にキムチ、チーズをトッピングして食べる

 ハンバーグはソースのかかっていない、揚げハンバーグを採用している。ただでさえカロリー過多なのに、どうして揚げるのか? と思わないこともないが、揚げると食感がさっくりとして、この丼との相性がいいのだそうだ。かつ、ほかの具材の味付けが濃いため、あえてソースはかけていないという。なるほど。カロリーとか気にすんなということだ。

半分くらい食べたところで卵黄をトッピング

 山盛りネギを片付けると、意外に「かさ」が減ったように感じられて、「お? 完食できるかも!」という気になってきた。ここで、標準でついてくる生卵をトッピング。途中で絡ませると、味わいがマイルドに変わり、食べやすくなる。卵白の食感が苦手なので、今回は卵黄のみを載せた。

 すた丼の肉はニンニクの風味がかなり効いている、パンチのある味わいだ。試食会の視察に訪れた開発担当者の方が教えてくれたが、すた丼屋では、毎日、店内でニンニクをすりつぶし、タレの下ごしらえをするところから業務がスタートするのだそうだ。

 その理由は、工場でニンニクをすりつぶしてしまうと、配達しているあいだにニンニクの風味が飛んでしまうから。濃厚なニンニク感を得るためには、店内でのすりつぶしが不可欠なのだという。

もう無理かもしれない

 ネギ、キムチ、チーズ、豚肉をほとんど片付けたところで、満腹感が強くなってきた。胃袋の容量は95%ほど埋まっており、目の前の残りの極楽肉ニクにくツリーすた丼は、推定で胃袋の15%ほどを必要としている。

 したがって、食べ切ると95+15=110%となり、10%の極楽肉ニクにくツリーすた丼がアウトサイドにゴーするかもしれない。

 しかし、丹精を込めて作られた極楽肉ニクにくツリーすた丼を食べ切らないで帰るというのはいかがなものか。攻略法を考え、米粒10粒ずつくらい、ハンバーグひとかけらの1/4くらいをちびちびと食べて時間稼ぎをし、そのあいだに胃袋に消化してもらう。開いた隙間に少しずつ極楽肉ニクにくツリーすた丼を入れていくという作戦に出た。

 ところが、その様子を見ていた開発者の方が、「おっ、かなりたくさん食べてくれましたね! 無理して完食しないでくださいね!」と言ってくれ、私は「あ……あの」と言うことしかできなかったのであった。〜完〜

さようなら、極楽肉ニクにくツリーすた丼……

 そんなわけで、極楽肉ニクにくツリーすた丼の量はかなり多くて、ひとりで食べるとしたら、お酒でも飲みながら4〜5時間かけてすこしずつ食べると言う楽しみ方が合うんじゃないかと思った。量的には2〜3人でシェアしつつ食べるとほどよく、1人では大食いチャレンジ的な要素も出てくる面白いメニューだ。

 すた丼屋がうたう「クリぼっち」でも、誰かとシェアしても楽しい極楽肉ニクにくツリーすた丼。丼と考えると1690円の価格設定はお高めかもしれないが、量に対しての価格で考えるとお得感がある。

 何より見た目の「肉の山っぽさ」がすごく、SNSなどに投稿して「映え」を狙うのにもよさそうなビジュアル。大量の肉を浴びるように食べたいという人にもオススメだし、友人たちとネタ的に買ってみるのにもオススメだ。

※記事中の価格は“税込”

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