シチズン時計は11月19日、チタニウム製腕時計50周年を記念して、「アテッサ」「エクシード」「クロスシー」の3ブランドから、宇宙をイメージしたデザインの「コズミックブルー コレクション」を発表した。2021年1月2日に数量限定で発売する。
コズミックブルー コレクションは、「デュラテクトDLC」をケースとバンドに使用し、文字板は宇宙空間をイメージしたブルーで統一。モデルごとに、ケースとバンドの表面仕上げと文字板のデザインを変えることで、各ブランドらしさを表現した。アニバーサリーモデルとして、裏ぶたにシリアルナンバーが入る。
チタニウムは、軽く、錆びにくい金属として、1960年代にアポロ計画の宇宙船に使用される素材として注目を集めた。シチズンは新世代の腕時計にふさわしい素材としていち早く着目し、1970年に世界初というチタニウムウオッチ「X-8(エックスエイト) コスモトロン・クロノメーター」を発売。チタニウムは加工が難しく、また表面が軟らかくステンレスと比べてキズつきやすいという硬度の問題があった。シチズンはこれらの課題を乗り越え、2000年には、ステンレスの5倍以上の表面硬度を持ち、鏡面仕上げを可能としたシチズン独自の表面硬化技術「デュラテクト」を施した「スーパーチタニウム」を採用した腕時計を発売した。
さらに、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」が2022年に予定している月面着陸のランダー(月着陸船)一部パーツに「デュラテクトDLC」を施した「スーパーチタニウム」が採用される予定としている。
シチズン アテッサ「CC4015-86L」は、文字板に青と濃紺のグラデーションを施し、宇宙の壮大な奥行きを表現。サブダイヤルと秒針、インデックスにさりげなく使用したゴールドカラーがアクセントとなり、星々の煌めきを思わせるというデザイン。ナイロン替えバンド付き。
エコ・ドライブGPS衛星電波時計 F950を採用し、ダブルダイレクトフライトに対応する。ケース径は44.3mm、厚みは15.4mm(ともに設計値)。価格は28万6000円で、限定1300本。
シチズン アテッサ「CB0219-50L」は、文字板に奥深く広がる銀河の遠近感をラメの煌めきとグラデ―ションカラーで表現したエコ・ドライブ電波時計。ダイレクトフライトに対応する。ケース径は42.5mm、厚みは10.1mm(ともに設計値)。価格は11万円で、限定2200本。
シチズン エクシード「AS7164-99L」は、サファイアガラスの外周部分をゴールドに色づけし、「黄道光」を表現したエコ・ドライブ電波時計。中央部の放射線状パターンと、控えめに輝くラメで神秘的な美しさを感じる文字板デザインとしている。ケースとバンドはヘアラインとミラー仕上げを組み合わせることで、エクシードらしいエレガントな仕上がり。ケース径は38.4mm、厚みは7.9mm(ともに設計値)。価格は20万9000円で、限定700本。
シチズン クロスシー「ES9466-57L」は、放射線状のパターンと何層にも重ねたスターダストのパターンを採用したエコ・ドライブ電波時計。クロスシーでは初めてケースとバンドのすべてにデュラテクトDLCを採用したモデル。「ラボグロウン・ダイヤモンド」を2ポイント使用している。ケース径は29.0mm、厚みは8.2mm(ともに設計値)。価格は11万円で、限定1500本。
さらに、チタニウム製腕時計発売50周年を記念したフラッグシップモデル「SATELLITE WAVE GPS F950」を2021年1月2日に発売すると発表した(関連記事)。価格は55万円(550本限定)。