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複数拠点で同時生演奏の「デジタルコンサート」実現も近いかも?

コンサートホールの響きをそのまま自宅に。WOWOWが「AURO-3D」用いた配信実験

2020年11月05日 18時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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マイクはピアノ側に2本、パーカッション側は、クラッシュシンバルの付近に3本、オーバーヘッドマイクを2本、さらにセット中央の天井から、吊り下げ式のマイクがセットされていた

 ステージセッティングは、観客席から見て左側にピアノ、右側にパーカッションセットが組まれ、マイクはピアノ側に2本、クラッシュシンバルの付近に3本、オーバーヘッドマイクを2本、さらにセット中央の天井から、吊り下げ式のマイクがセットされていた。

 ロビー側のサウンドシステムは、AURO-3Dに対応するデノンのフラッグシップアンプ「AVC-X8500H」と、モニタースピーカーや、店舗の設備用としても広く使われているGENELECのスピーカーを9.1ch構成で設置した。

 Hakuju Hallは収容人数300人ほどの、小〜中規模な演奏会用ホールだ。私はこの日はじめて訪れたのだが、音質はすごくよかった。運営する白寿生科学研究所は、「音楽」や「心地のいい空間」は「心の健康に貢献する」と言う考えから、Hakuju Hallを設立したそう。

Hakuju Hallの床にはサクラ材を使っているそう。内装もユニークなホールだ

 両壁にガラスの板が設置されていたり、天井に曲線状の切れ込みが入っていたりと、見た目にも楽しいホールだが、それらは音質にも影響しているそう。床にはサクラ材を敷き詰め、音の柔らかさと、量感のある低音を特徴にしているという。

 仲野真世氏、馬場高望氏の演奏との相性もよく、適度な反射音による天然のリヴァーブが心地よく、また、太鼓類を叩いた際の貼り皮が張り詰めている感じも、よく伝わってきた。ピアノ、シンバルなどサスティーンが長い楽器の音は、ホールの響きと合わさって、会場を包み込むように響く。

 大ホールのように大きく広がっていくというよりは、収容人数300人のスペースが、良質なサウンドで満たされ、客席も含めて、それに包まれているような、密度の高い音場と言えばいいだろうか。

 聴きながら、「この感じをデジタルで配信するのは相当難しいだろうな」と感じたのが正直なところだ。ところが。

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