KDDIは、シンガポールを拠点にオンライン型モバイル事業を展開するCircle Asia社とパートナーシップを構築。同社の知見を生かして、オンラインに特化して新MVNOをスタートする。その運営子会社としてKDDI Digital Lifeを11月2日に設立する。
10月1日をもって、UQ mobileを自社に取り込んだKDDI。すでに傘下にあるBIGLOBEモバイル、J:COM MOBILEと合わせて、“マルチブランド”戦略をアピール。政府からの要請があった料金値下げについても、シンプル&お手頃価格のUQ mobileに20GBプランを追加するなど、一体化した展開を進めている。
このマルチブランド戦略のさらなるピースとなるのが「KDDI Digital Life」となる。Circles Lifeは2016年にシンガポールで設立。MVNOとして、完全オンライン化されたプラットフォームとUXを持つ新世代サービスとしてシェアを拡大。昨年には台湾やオーストラリアにも進出している。
KDDI Digital Lifeでも同様のコンセプトで、eSIMを活用したアプリ利用によるオンラインで完結するシンプルでスピーディーな手続き、ユーザーによる料金カスタマイズなどが特長となる予定。2020年度上期決算説明会でKDDI Digital Lifeについて問われた同社髙橋 誠社長は、具体的な開始時期について「来春に向けて検討予定」、また社名には「KDDI」が付いているが、実際のブランド名については「KDDIを意識させない1つのブランドになる予定」としている。