友人とワイワイガヤガヤとゲームを楽しもう
今回紹介した「factorio」や「Minecraft」以外にも、Docker Hubには「7 Days To Die」や「ARK:Survival Evolved」といったゲーム用のサーバーも公開されている。今回と同様にダウンロードしてデプロイすれば、カンタンにサーバーを構築できるはずだ。Docker Hubでサーバー構築可能なゲームで気になるものがあれば、検索してみると出てくるかもしれない。
NASでマルチプレイサーバーは構築できたが、ここまではLAN内での話。友人とプレイするには、外部からアクセスできるようにしなければならない。factorioでもMinecraftでもポート開放の指定をしたが、「外部からそのポートへのアクセスがあったときに、NASに接続する」という指示をルーターで行なう必要がある。
ルーターによって名称は違うが、「ポートフォワード」とか「静的マッピング」などといった名称の機能で指定する。TCP/UDPそれぞれ指定されたポートをNASのIPアドレスへつながるように指定しよう。設定方法は各ルーターの説明書を参照してほしい。
あとは接続だが、筆者がいろいろためしたところ、IPアドレス直打ちでないと接続できなかった。ADMには外部からカンタンにアクセスできるようにする「EZ-Connect」機能が用意されている。NASの名称を指定すると、「【NASの名称】.ezconnect.to」というアドレスで接続できるのだが、このアドレスを指定しても接続できなかった。
そのため、ルーターでWAN側のアドレスを調べて、そのアドレスを直打ちすることで、接続可能となった。最近はネットを切断することはほとんどないと思うので、直打ちでも問題ないはずだ。
実際に接続してプレイしてみたが、まったく負荷を感じることもなく、快適にプレイできた。接続する人数が増えるとどうなるかわからないが、LTE接続レベルでも問題なく動作するので、それほどの負荷ではないのだろう。
実況配信がアプリで簡単にできる
AS6602Tは、ゲームサーバーを構築できるだけでなく、ゲームプレイの実況配信にも向いている。ASUSTORが提供する無料アプリ「ASUSTOR Live」を使うと、ライブ配信用ソフトのstreamlabsあるいはOBSで生配信すると同時に、Youtube/Twitch/Mixer/Instagram/Facebookに一括配信できる。配信と録画を同時に実行するため、NASに保存された配信動画の編集や再配信などの将来的な使用にも役に立つのが特徴だ。
プレイ動画は長時間におよぶことも多く、動画を撮りためるとストレージの容量を圧迫しがちだ。そのため動画をPCではなくNASに保存するのは理にかなっている。しかもNASに接続できれば外出先などからも動画を確認できるため、「ASUSTOR Live」を使うと、NASの利点を絶大に発揮できるだろう。
ゲーマーにこそNASを使ってもらいたい!
AS6602Tのいいところは、メモリーを増設できるところ。Dockerでコンテナごとにディスク容量やメモリー容量の割合を指定できるが、多人数で接続したり、ほかのアプリも同時に起動させるケースが増えたら、増設を検討しよう。一般的に売られているメモリーを購入して自分で増設できるので、それほど費用も負担もかからないだろう。
今回利用したAS6602Tは、実売価格5万5000円前後。別途ストレージが必要なので、初期投資は少々かかるかもしれないが、同様のことをしようと毎月サーバーを借りることを考えたら、長い目で見るとお得なはず。ゲームの新たな楽しみ方を提供してくれるうえ、ファイルサーバーを始めさまざまなアプリを追加することで、さまざまな活用が生まれる。ゲーム好きなら迷わずASUSTORの「AS6602T」を導入して、すぐにでも構築してみてほしい。
(提供:ユニスター)