鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第32回
【鉄板&旬パーツ】Power Limitカスタマイズで消費電力大幅ダウン! GeForce RTX 3080のクロックをイジってみた
2020年10月18日 12時00分更新
安定性向上ドライバーのパフォーマンスに大差なし
「GeForce 456.55 Driver」以降ではGeForce RTX 3080/3090の安定性向上が謳われている。そこで、果たしてパフォーマンスに差が出るのか試してみた。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Intel Core i9-9900 (8コア/16スレッド、3.1~5GHz) |
マザーボード | GIGABYTE「Z390 DESIGNARE」 (Z390、ATX) |
メモリー | Corsair「CMK32GX4M2A2666C16」 (DDR4-2666、16GB×2枚) |
ビデオカード | ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity」 (GeForce RTX 3080、GDDR6X 10GB) |
SSD | Western Digital「WD Black SN750 NVMe SSD 1TB」 (NVMe M.2、1TB) |
電源ユニット | Seasonic「SSR-750TR」 (750W、80PLUS Titanium) |
OS | Windows 10 HOME 64bit版 |
初期ドライバー「GeForce 456.38 Driver」を含めた、3つのバージョンのGPUコアクロックとフレームレートの推移をGPU負荷の高い「CONTROL ULTIMATE EDITION」を解像度3440×1440ドット、最高画質、レイトレーシングオン、DLSSオフでプレイした際のコアクロックなどを「HWiNFO」で記録。同じシーン、動きを行った際の60秒間の数値を抽出し、グラフにまとめたのが以下になる。
GPUコアクロックの平均値は、最新ドライバーのGeForce 456.71 Driverが最も高く、1900MHz台を記録することが多々あったが、フレームレートへの影響は微々たるもので、平均フレームレートは88fps程度と横並びになっているので、とくに気にせずに最新ドライバーを導入して良いと思われる。
安定動作する2000MHzのギリギリを攻めてみた
デフォルトクロックで不安なく動作した「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity」だが、2000MHzの壁があるのも事実。ここはひとつ、安定動作するギリギリを狙ったオーバークロックを、ここまでと同じPC環境と、「MSI Afterburner」(4.6.3 Beta 2)で試してみた。
ブーストクロックはゲームの負荷やGPU温度など、さまざまな要因で変わってくるが、最近筆者がメインでプレイしている「CONTROL ULTIMATE EDITION」で、ブーストクロック1900~2000MHzで推移するところを探ってみると、Power Limitは「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity」で設定できる上限となる105%、GPUコアクロック+100MHzで、1時間近く問題なくプレイ可能だった。
クロックはGPU負荷が低くなったときに2010MHzまでアップするが、プレイ中はおおむね1935~1995MHzで推移し、10分間の平均クロックは1964.35MHzになっている。ただ、実効クロックのアップは100MHz未満だけあってフレームレートの上昇は、平均フレームレートで約3fpsと、誤差に入ってしまう数値になっている。
ゲーミング中のフリーズ(クラッシュ)の危険を冒してまで、狙うほどのパフォーマンスアップはないが、2000MHzの壁ギリギリを狙って設定を詰めていく過程は楽しく、やり遂げた感もある。「CONTROL ULTIMATE EDITION」のようなシングルプレイのゲームでは、メモリークロックも詰めたオーバークロック設定でプレイし、ほかの人と一緒にプレイするオンラインゲームでは、安定重視のデフォルト設定でプレイするのが良さげだ。
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