「iPhone 12 mini」小型端末好きとしては気持ちが揺れ動くが発売日が……【太田百合子】

2020年10月16日 09時00分更新

文● 太田百合子　編集●飯島恵里子／ASCII

実はiPhone以上に気になる「HomePod」

　一方、がっかりしたところもありました。生体認証が相変わらずFace ID（顔認証）だけだったことです。先月発表されたiPad Airでは電源ボタンにTouch ID（指紋認証）が内蔵されていたので、「きっと新しいiPhoneでも！」と期待していたのですが、残念ながらそうなってはいませんでした。今コロナ禍でマスクをしているため、筆者を含む多くのiPhoneユーザーはロック解除のたびに煩わしい思いをしています。タイミング的に難しかったのかもしれませんが、この点だけがとても残念でした。米国以外での5Gのミリ波対応とともに、次に期待したいと思います。

　最後にイベントの冒頭に発表され、筆者が実はiPhone以上に気になっている「HomePod mini」についても少し。スマートスピーカーでは今世界的にAmazonが大きくシェアを持っていて、Googleがそれを追う構図（中国を除く）なのですが、1万800円という価格を見て、アップルもようやくこの分野に本気を出してきたのかなとワクワクしています。

　「HomePod」はサウンド性能を重視する一方で、スマートスピーカーとしては高価格帯だったこともあり、急成長する市場に対して出遅れてしまった感がありましたが、「HomePod mini」は多くの人に届きそうです。やっぱり音声アシスタントは、多くのデバイスを通じて使われてなんぼ。家の中のスマートスピーカーを通してなら、シャイな日本人ももっとSiriに積極的に話しかけるのではないでしょうか？　ちなみに我が家には今、スマートスピーカーが10台ばかりありますが、ぜひ11台目として「HomePod mini」を迎えたいと思っています。