フルHD以上で快適にPCゲームがプレイできる性能
さて、では実際にスペックなどはどうなのだろうか。まずは定番ベンチマークを使って検証していきたい。検証に使用したPCは、「ARESPEAR C700+」と「ARESPEAR C300」の2モデル。主なスペックは以下のとおりだ。
主なスペック | ||
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機種名 | ARESPEAR C700+ | ARESPEAR C300 |
CPU | Intel「Core i7-9700」 (8コア/8スレッド、3.0~4.7GHz) |
Intel「Core i5ー9400F」 (6コア/6スレッド、2.9~4.1GHz) |
ビデオカード | NVIDIA「GeForce RTX 2070 SUPER」 | NVIDIA「GeForce GTX 1650」 |
メモリー | 16GB (DDR4-2666、8GB×2) |
8GB(DDR4-2666、8GB×1) |
ストレージ | 512GB SSD(NVMe M.2)+1TB HDD | 512GB SSD(NVMe M.2) |
サウンドカード | ASUS「XONAR AE」 | |
インターフェース | DisplayPort出力(1.4)×3、HDMI出力(2.0b)、USB3.2 Gen2(Type-C)、USB3.2 Gen2(Type-A)、USB3.1 Gen1(Type-A)×6、USB2.0×2、ギガビットLAN他 | DisplayPort出力(1.4)、HDMI出力(2.0b)、USB3.2 Gen2(Type-C)、USB3.2 Gen2(Type-A)、USB3.2 Gen1×3、USB2.0×3、ギガビットLAN他 |
サイズ | 230(W)×575.3(D)×501.5(H)mm | |
重量 | 約17kg | 約16kg |
OS | Microsoft「Windows 10 Home(64ビット)」 |
まずは「CrystalDiskMark 7.0.0」でストレージの速度を確認。ストレージは「ARESPEAR C700+」「ARESPEAR C300」ともに規格も容量も同じ。速度もやや誤差はあるものの、ほぼ同じであり、スタンダードクラスの「ARESPEAR C300」であっても、ハイクラス+の「ARESPEAR C700+」と同じく高速。
ちなみに、マザーボードは日本では馴染みのない米Super MicroのゲーミングブランドSuperOの「C7Z370-CG-L」(Z370)が使われていた。「CrystalDiskInfo 8.8.7」でストレージを確認したところ、「ARESPEAR C700+」「ARESPEAR C300」どちらもシーケンシャルリード公称最大3180MB/秒のKIOXIAの「KXG60ZNV512G」を実装していた。
Z370マザーボード搭載のPCの場合、シーケンシャルリード毎秒2200MBなどの一般的なNVMe SSDが使われていることもあるが、ゲーム用途に最適な3000MB/秒超えの、Gen 3 SSDの中ではトップクラスの速度のストレージが採用されているため、アプリの起動やゲームのロード時間、データ転送で活躍する。
次に定番の総合性能ベンチである「PCMark10」のスコアーを確認していきたい。
Core i7とCore i5とCPUが異なるため、アプリ起動やビデオ会議など普段使いの「Essentials」、オフィス作業の「Productivity」でも2割近くスコアーに差が生まれた。
それよりも写真編集や動画エンコードなどに関わる「Digital Content Creation」では、「ARESPEAR C700+」が「ARESPEAR C300」よりも1.6倍の差を付け、ビデオカードの性能差を見せつけた。
では、ゲームベンチの定番である「3DMark」のスコアーも確認していこう。
スコアーだけでは、分からないという人もいると思うので、テスト項目でのフレームレートも伝えるとDirectX11向けで、解像度フルHD(1920×1080ドット)のFireStrikeでは、「ARESPEAR C700+」のGraphics test 1が116.57fpsのところ「ARESPEAR C300」は40.22fpsと半分を下回った。実ゲームではフルHDでも60fpsで遊べるタイトルもあるスコアーだが、映像美を謳う重いPCゲームの場合は「ARESPEAR C300」だと、やや描画設定の見直しが要求されそうだ。
とはいえ、ノートPCなどを想定したSky Diverでは、「ARESPEAR C300」のGraphics test 1でも124.66fpsとかなり高い。軽さを謳うPCゲームタイトルは、非常に快適に動作する性能を有する。
さらに実ゲームベンチとしては、長く定番で使われている「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ 」のベンチマークソフトを使用。解像度はフルHD、最高品質設定でスコアーを計測した。
「ARESPEAR C300」でもスコアーが9045と、7000以上で得られる最も高い評価の「非常に快適」になった。現在稼働している、一般的なMMORPGならフルHDであれば、とても快適に遊べるスペックを有していることが分かる。