ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)は10月1日、HPE Modular Smart Array(MSA)の次世代モデルである中小企業向けストレージソリューション「HPE MSA Gen 6」を発表した。価格は146万7400円から。
HPE MSAは、シンプルで低コストの中小・中堅企業向けストレージソリューションで、パフォーマンスと容量増大のニーズに応じた拡張が可能。自動階層化機能によりアプリケーションを高速化し、アーカイブストレージによりエントリーレベルの価格帯で柔軟なエンタープライズグレードのストレージソリューションを提供する。
HPE MSA Gen 6は、パフォーマンスの向上と低レイテンシーでワークロードを効率化する「ハンズフリーティアリング」に対応。本機能により、HDDのみの構成と比較して2~4倍のパフォーマンスを実現し、少ないSSD構成でも変化するワークロードに対応できるという。また、最も重要なデータをリアルタイムで最速のメディアに移動させ、ワークロードのニーズに応じてSSDのパフォーマンスとHDDの容量をより効果的に最大化できるとする。
データ保護機能「MSA Data Protection Plus(MSA DP+)」を搭載し、すべてのドライブでアイドル状態のHDDスペアを排除し、システム全体の効率とパフォーマンスを向上させるとする。ドライブに障害が発生した場合、MSA DP+はリビルド(再構成)にかかる時間を25倍に高速化し、アレイが劣化した状態や脆弱な状態にある時間を短縮するとしている。
また、「MSA Health Checkツール」の機能を強化し、クラウドベースのツールが既知の問題についてセンサーデータを検索し、ベストプラクティスを踏襲することで、ローカルでの管理にかかる経費の削減、ユーザーエクスペリエンスの向上と可用性の最大化を実現するという。
さらに、オンデマンドバックアップサービス「HPE Cloud Volumes Backup」を利用することで、クラウドベースのデータ保護をシンプルかつ低価格に導入でき、コストを削減できるとする。