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Bang & Olufsenの「E8 Sport」を聴く、ほぼ4万円の高級スポーツイヤホン

2020年08月23日 12時00分更新

文● ASCII 編集●ASCII

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E8とE8 Sportの共通点は多い

 まず、E8とE8 Sportの共通点から。使用するドライバーの直径は5.7mm。Bluetooth 5.1対応でSBC/AAC/aptXコーデックの利用が可能。連続再生時間は本体のみで約7時間(充電ケース併用ではE8が約35時間、E8 Sportsが約30時間)。ケースはUSB Type-C経由に加え、Qiのワイヤレス充電にも対応する(別売)。

 ほかには、オフを含め、4段階の透過モード(外音取り込み機能)や、ビームフォーミング技術を使って通話時の背景ノイズを除去する機能を持つ。操作にはタッチセンサーを利用し、共通するスマホアプリで管理できる……といったところで、利用方法も共通化されている。

 Bluetoothチップ、ドライバーなどが同一かどうかは公表されていないようだが、発表時期も近く、同じE8シリーズなので、イヤホンづくりの核となる部分は共通化されていると考えるのが自然だろう。

 一方、外観についてはかなり異なる。E8は革張りで、高品位なデザインの充電ケースを採用。ナチュラル素材感と曲面や丸みを帯びた形状になっている。対するE8 Sportの充電ケースは、楕円柱のような割合直線的なデザインになっている。上面をマットな質感とし、側面に滑りにくい溝がある。ロゴもE8のエンボスに対して、E8 Sportはクロム調のメッキを施したものとなっている。

 イヤホン自体のサイズはE8 Sportのほうが大きいが、ノズルはE8より短くフィルター部分も異なる。こうした形状や部品の違いは、アコースティック(響きの物理的な特性)にも多少の影響を与えるはずだ。音色傾向は、Bang & Olusenらしく似通っているが、後述するようにテイストはわずかに異なっている。とはいえ、スポーツ向けだから低域を強く出す……といった明白な差を付けているほどではない。

 なお、機能面で最も大きな違いは、防水性についてはE8のIP54(防滴仕様)にたいしてE8 SportはIP57(防水仕様)になっているところだろう。水深1m/30分間までなら水没も可能となっている。また、E8 Sportは4サイズあるシリコンイヤーチップ(+Comply製フォームチップ)だけでなく、大中小のフィンを使って耳に固定する仕様とし、ジョギングやダンスなど、動きながらの使用にも配慮した仕様になっている。音については、本体形状の違いや防水化による影響と見た方がいいだろう。

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