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ソニーのデジカメをウェブカメラ化する無料純正アプリを試す

2020年08月21日 18時30分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII

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ビデオ会議やVTuberライブに、ソニーのカメラを使えるようになった

 8月20日、ソニーはデジタルカメラ「ZV-1」発表に合わせて予告していた、ソニー製カメラをウェブカメラ化する純正アプリ「Imaging Edge Webcam」を公開した。

 当初は7月中公開と言われていたので、すっかり忘れていたり、HDMIキャプチャーユニット経由での環境を組んだりしていると思うが、USBケーブル1本で済む、よりお手軽な手段が増えた形なので、歓迎するとともにさっそくテストしてみた。

Imaging Edge Webcam使用時のダミーソース

 Imaging Edge Webcamは、ソニー製カメラがZoomなどのビデオ会議ツールやOBSなどYouTubeの配信に使うソフトから映像ソースとして検出されるようになるアプリだ。ウェブカメラのように使え、ウェビナーなどで従来のウェブカメラよりも精細な絵や分かりやすい前/背景ボケ、光学ズームが使用できるといったメリットがある。

カメラ制御アプリ「Imaging Edge」から独立した扱いなので、本体アプリをインストールしなくてもいい

 こうしたミラーレスカメラをウェブカメラのように使う動きは、3月ごろから顕著になっており、それにともなってカメラメーカーから純正アプリも出るようになった。例えば、SIGMA fpはUSBカメラの通信規格UVC(USB Video Class)に対応しており、PCとUSB接続するだけでウェブカムのように使える点が話題になった。

 Imaging Edge Webcamの対応機種は以下の通りで、23機種。

 ZV-1をはじめとして、多くのEマウント機、一部Aマウント機、RXシリーズなどのサイバーショットに対応する。対応OSは8月20日時点ではWindowsのみ。ソニー製一眼レフのファームウェアアップデートでは恒例だが、macOS版は後日公開の可能性が高い。

 USBケーブルは、いつものソニー基準でいくと、ボディー付属のUSBケーブルを使うのが前提と思われる。ただこのUSBケーブルは入手経路がない(別売アクセサリーに含まれていない)。そこで、手持ちのサードパーティー製USBケーブルでテストをしてみたが、とくに不具合はナシ。PCへのデータ転送やテザー撮影に耐えるケーブルならばOKと判断してよさそうだ。

 どうにも動作が不安定な場合は、USBケーブルを短いものに変更したり、ポートを変更したりしてみよう。

 なお、ZoomやOBS以外のアプリケーションで使えるかどうかは、そのアプリケーション次第となる。例えば、仮想カメラツールに非対応のアプリケーションはまず動作しないほか、アップデートで使用不可になる可能性もあるので、とりあえずはよく使用するサービスと接続して試すしかない。

Imaging Edge Webcam対応機種

ILCE-7M2/ILCE-7M3/ILCE-7RM2/ILCE-7RM3/ILCE-7RM4/ILCE-7S/ILCE-7SM2/ILCE-7SM3/ILCE-9/ILCE-9M2/ILCE-5100/ILCE-6100/ILCE-6300/ILCE-6400/ILCE-6500/ILCE-6600/ILCA-77M2/ILCA-99M2/ILCA-68/DSC-HX95/DSC-HX99/DSC-RX0/DSC-RX0M2/DSC-RX100M4/DSC-RX100M5/DSC-RX100M5A/DSC-RX100M6/DSC-RX100M7/DSC-RX10M2/DSC-RX10M3/DSC-RX10M4/DSC-RX1RM2/DSC-WX700/DSC-WX800/ZV-1

 Imaging Edge Webcamは、挙動としてはUVC対応カメラのようだが、実際は仮想カメラとして振るまう。そのため、設定などはなく、1024×576ピクセルの出力に固定される。メイン画面でないのであれば、十分な解像度だ。

 PCに送られるのは映像ソースのみで、音声は別途マイクが必要になる。実際にImaging Edge Webcamを使用してみると、マルチインターフェースシューがあるのだから1080p/60fps+音声情報をPCに送れるような周辺機器が欲しくなる。

 またインストール後にスタートメニューを見ると、Imaging Edge Webcam HelpとUSB Resetが追加されていた。前者はオンライン上のヘルプになり、USB Resetは画面の更新が止まった場合などに実行するものだ。

 つまり、本体側の設定を済ませておけば、PCと接続するだけでビデオ会議アプリや配信向けアプリで使用できる。

インストール直後のスタートメニュー

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