NTTコミュニケーションズは20日、同社の個人向け格安モバイルサービス「OCN モバイル ONE」において、法人向けではすでに今年4月からサービスを展開している「フルMVNO基盤」を活用したSIMカードの提供を27日から開始すると発表した。対象となるのはデータ通信専用SIMで、これにともなうプラン内容や料金の変更はないが、au/ソフトバンクに加え、ドコモ端末での利用でもSIMロック解除が必要となる。
これまで国内で一般的なMVNOは、自社でSIMカードを発行することはできず、ネットワーク設備を借りているキャリア(MNO)が発行したSIMカードをユーザーに提供していたのに対し、フルMVNOでは加入者管理機能(HLR/HSS)の設備を保有することで、自社でSIMカードを発行することほか、より柔軟なサービス設計が可能になる。フルMVNO化したMVNOは国内に複数あり、個人向けではIIJmioがある。eSIMなど新しい形でのサービス提供に今後期待したい。