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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第110回

アップル新型iPhone 10月20日までには発表か

2020年08月18日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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●例年の発売時期と、2020年の予測

 さて、例年のiPhoneの発売時期は、9月上旬の発表、下旬の発売というペースが守られてきました。ここ3年を振り返ってみると、

・ iPhone X / 8 / 8 Plus
 →2017年9月12日発表、9月22日発売(iPhone Xは11月3日発売)
・ iPhone XS / XS Max / XR
 →2018年9月12日発表、9月21日発売(iPhone XRは10月26日発売)
・ iPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Max
 2019年9月10日発表、9月20日発売

 となっていました。

 米国のカレンダーを見ると、9月最初の月曜日に設定されるレイバーデー(2020年は9月7日)、2001年の同時多発テロの日である9月11日、という2つの日付を避けるよう配慮されています。

 例年通りであれば、2020年は、

・ 9月8日(火)発表、9月18日(金)発売
・ 9月15日(火)発表、9月25日(金)発売

 の2つのオプションが予測できました。

 ここから「数週間」遅れると考えると、発表のタイミングは10月上旬から中旬に行なわれることになりますが、最も遅いタイミングを設定するとしても10月20日(火)まででなければなりません。そうしなければならない理由が米国のカレンダーを見るとわかります。

 1つ目のスケジュールが、大統領選挙です。2020年は4年に1度の米国大統領選挙の年で、今年の投票日は11月3日(火)に設定されています。この日にアップルがiPhoneの発表や発売を設定することはできません。つまり大統領選挙前にiPhoneを発売するとなると、10月23日、もしくは10月30日の金曜日がタイムリミットということになります。

 2つ目は感謝祭です。2020年の感謝祭は11月26日(木)で、翌日27日のブラックフライデーを皮切りに、米国で最も消費が行われるホリデーシーズンが始まります。5Gモデルは4Gモデルから遅れて発売されるとも予測されていますが、遅れるとしても、感謝祭の前の週末、つまり11月20日までに発売していなければ、年末商戦に出遅れてしまうことになります。

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