今回のGalaxy Noteは2モデル!
Sペンの機能向上で、生産性もアップ!
サムスン電子は今日5日(日本時間)、ペンを使った独自性が魅力のGalaxy Noteシリーズの新モデル「Galaxy Note20」と「Galaxy Note20 Ultra」を発表した。日本導入は未定とされている。
今回から上位モデル「+」というグレードがなくなり、そのかわりに「Ultra」が加わった。サムスンはこのラインナップについてGalaxy Note20は“Sペンをライトに楽しみたい人向け”、Galaxy Note20 Ultraは“既存のNoteファン向け”と説明している。
両モデル共通の進化は「Sペン」。まず基本性能であるレイテンシーを9msに向上させることで描画の遅延が大幅に減少。ディスプレーのリフレッシュレート120Hzとあわせて、本物のペンの質感に近づけたという。
Sペンのジェスチャーで様々な機能が使える「AIR ACTION」にはMove Backward/Home/Recent App/Smart Select/Screen captureという5つの動作が加わり、今までは特定のアプリしか操作できなかったものも、今回からはどのシーンでもジェスチャー操作が可能になった。
ペンを使った機能では、「Samsung Notes」というアプリでPDFに直接書き込めたり、PCのようなフォルダ管理ができたり、文字の傾き補正ができるように。また、マイクロソフトとのパートナーシップによって、メモをパワーポイントでエクスポートしたり、Samsung Notes Syncを使えばMicrosoft Outlookや、OneNoteと同期するといったことも可能になった。そのほか、「オーディオブックマーク」はメモを取りながらボイスレコーダーで録音できる機能で、メモで書いた部分をタップするだけで、録音データがその時間に頭出しされるという、ライター業にはうれしい機能が追加された。
ゲーミング性能では、サムスン独自のベイパーチャンバー冷却システムで本体の熱暴走を防ぐほか、ゲームによるが240Hzのタッチサンプリングレートになるという。画面描写は120Hzだが、特定のゲームのみ240Hzのタッチ感度で遊べるということだ。
また、Galaxy Noteをモニターに出力してPCのように使える「DEX」が、今回からワイヤレスに対応したことも大きなポイント。ミラキャスト対応のテレビ(モニター)なら、ケーブルの有無を気にすることなく、大画面で作業ができる。
それでは、個々のスペックを紹介する。
Galaxy Noteファンに捧ぐ
「Galaxy Note20 Ultra」
今回からハイエンドモデルは「Ultra」を冠することになった。その名に恥じぬスペックで、ディスプレーは6.9型(WQHD+)の有機ELを採用し、パネルは「Dynamic AMOLED 2X」というGalaxy Note20とは違ったものになっている。
スペックはSoCがSnapdragon 865 Plus、もしくはExynos 990というのは同じだが、メモリーは8/12GB、内蔵ストレージは128/256/512GBから選ぶことができる。また、外部ストレージとしてmicroSDカード(最大1TB)にも対応するのがGalaxy Note20と違う点。バッテリーは4500mAhを搭載し、有線・無線の高速充電に対応し、ワイヤレスでの外部充電も可能。
カメラは3眼で約1200万画素(超広角/F2.2)、約1億800万画(標準/F1.8)、約1200万画素(望遠/F3.0)という構成。Galaxy Noteにも1億画素カメラが搭載され、望遠は光学5倍でNoteシリーズ初となる。ToFセンサーなど深度計測系は非搭載だが、レーザーAFで瞬時にピントを合わせてくれるとのこと。インカメラは約1000万画素(F2.2)となっている。
IP68の防水防塵にも対応し、ビジネスにゲームに心強い相棒になりそうだ。
Sペンをカジュアルに楽しめる
「Galaxy Note20」
スタンダードグレードのGalaxy Note20は、ディスプレーサイズは6.7型(FHD+)でパネルに有機ELのSuper AMOLED Plusを採用している。サイズは約75.2×161.6×8.3mm、重さは195g(暫定値)。
スペックははやくもSnapdragon 865のアップデートモデル、Snapdragon 865 PlusをSoCに採用。ただし、販売地域によってはサムスン製のExynos 990を搭載する場合もある。メモリーは8GB、内蔵ストレージは128GB、もしくは256GBの2種類をラインナップ。microSDカードには対応しない。
バッテリーは4300mAhで、有線、無線ともに高速充電に対応し、ほかのデバイスへのワイヤレスチャージも可能だ。
カメラ機能はリア側が約1200万画素(標準/F1.8)、約1200万画素(超広角/F2.2)、約64000万画素(望遠/F2.0)の三眼構成で、インカメラは約1000万画素(F2.2)
防水防塵にも対応し、スタンダードモデルとはいえ、スキのないスペックになっている。
Galaxy Note20 | Galaxy Note20 Ultra | |
---|---|---|
ディスプレー | 6.7型有機EL (20:9) |
6.9型有機EL (19.3:9) |
画面解像度 | FHD+ | WQHD+ |
サイズ | 約75.2×161.6×8.3mm | 約77.2×164.8×8.1mm |
重量 | 195g | 208g |
CPU | Snapdragon 865+/Exynos 990 | |
内蔵メモリー | 8GB | 8/12GB |
内蔵ストレージ | 128/256GB | 128/256/512GB |
外部ストレージ | × | ○(最大1TB) |
カメラ画素数 | リア12メガ(超広角)、12メガ(標準)、64メガ(望遠最大3倍) /イン10メガ |
リア12メガ(超広角)、108メガ(標準)、12メガ(望遠最大5倍) /イン10メガ |
バッテリー容量 | 4300mAh | 4500mAh |
防水・防塵 | ○ | |
USB端子 | Type-C | |
カラバリ | ミスティックブロンズ、ミスティックグリーン、ミスティックグレイ | ミスティックブロンズ、ミスティックブラック、ミスティックホワイト |