ソニーのヒットシリーズに新モデル「WH-1000XM4」
「DSEE Extreme」など複数の新機能に対応
ソニーは8月7日、ワイヤレスステレオヘッドホンの新製品「WH-1000XM4」を発表した。
「WH-1000XM3」の後継にあたる、ノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホン。ソニーがノイズキャンセリング機能搭載モデル向けに独自開発したプロセッサー「QN1」とBluetooth用のSoCが連携してノイズキャンセル処理を実行する機構を搭載。
毎秒700回以上というセンシングによって、外部の騒音や、耳とドライバーのあいだの音響特性といった音響環境に応じたリアルタイムの処理が可能となり、より高精度なノイズキャンセリングが実現した。
また、新たなアップスケーリング技術「DSEE Extreme」に対応。従来「DSEE HX」という名称で展開していた機能を進化させたもので、ウォークマン「NW-A100/ZX500/A50」シリーズやコンポーネントオーディオ「DMP-Z1」に採用されている、AIによる曲解析を取り入れることで、音源に合わせた最適なアップスケーリングを可能にした。
AIの深層学習には、ソニーが所有するハイレゾ音源のカタログを活用しているほか、開発段階からマスタリングエンジニア、ミキシングエンジニアも評価に協力し、アップスケーリング後の音質を作り込んでいる。
さらに、LDAC伝送音源、DSEE Extremeによるアップスケール音源と、イコライザーの併用にも新たに対応。無料の公式アプリ「Headphones Connect」から設定できる。
そのほか、Headphones Connectアプリから外音の取り込み量を調整し、ヘッドホンを外さず会話ができる「スピークトゥチャット」や、ヘッドホンの装着/取り外しで音楽を再生/停止する装着検出機能、静止時や電車への乗車時、歩行時など、ユーザーの状況に合わせて外音取り込みモードを自動で切り替える「アダプティブサウンドコントロール」など、複数の新機能に対応している。
主なスペックとしては、40mmダイナミックドライバーを搭載し、コーデックはLDAC、SBC、AACに対応。Bluetooth規格はBluetooth 5.0、対応BluetoothプロファイルはA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)、AVRCP(Audio Video Remote Control Profile)、HFP(Hands-free Profile)、HSP(Headset Profile)。
周波数帯域は20Hz〜40000Hzで、Bluetooth伝送帯域は20Hz〜40000Hz(LDAC 96kHzサンプリング/990kbps時)。連続再生時間はノイズキャンセリングオン時で最大30時間、オフ時で最大38時間、充電時間は最大3時間。重量はおよそ254g。
カラーバリエーションはブラック、プラチナシルバーの2色展開。価格はオープンプライスで、実売価格は4万4000円前後になる見込み。9月4日に発売する。