大日本印刷(DNP)は7月28日、高精細な4K映像とVR(仮想現実)技術によって、建具や床材などの色と素材を瞬時に変更して表示できる「DNPバーチャルエクスペリエンス VRインテリアシミュレーター」を開発したと発表。
インテリアに関する生活者のイメージを明確に画面上で具現化し、インテリアコーディネーターのプレゼンテーションを支援するという。価格は建具などの部材や家具など、VR空間の作り込みに応じて550万円~1100万円。
DNPは2019年10月に、マンションや戸建て住宅などの設計図面から、実物に近い三次元(3D)のコンピューターグラフィックス(CG)データを制作し、VR空間で多様な間取りやインテリアのコーディネートを疑似的に体験できるシステム「DNPバーチャルエクスペリエンス VRモデルルーム」を開発した。
今回発表したVRインテリアシミュレーターは、同VRモデルルームのシミュレーション機能を強化したもの。製品情報の表示や、昼と夜のライティングの切り替え、視点の移動など、さまざまな機能を備えている。
DNP独自のインテリアコンセプト「5styles」の空間内で、建具、床材、キッチンやクローゼットの面材などの色と素材を、高繊細な4K映像で瞬時に切り替えて表示できる。5stylesは日本はもちろん、世界中のさまざまなトレンドを分析し、DNPが独自に考案した5つの空間スタイル。
DNPは、今回発表したVRインテリアシミュレーターを不動産や住宅、家具や住宅設備関連など、ショールームやモデルルームを運営する企業に提供。関連製品・サービスも含めて2025年度に20億円の売り上げを目指すとしている。