大日本印刷(DNP)は7月21日、新型コロナウイルスへの感染予防対策として、AIを活用した独自の画像解析技術により厚生労働省の提唱する“正しい手洗い”が行えているかどうかの判定をし、“正しい手洗い”の啓発を目的とする「手洗いAIサービス」を発表。提供開始予定は9月。
DNPはカメラや映像を利用した「DNPセキュア監視サービス」の一環として映像解析サービスを展開しており、食品工場等に向けた総合衛生管理サービス等の開発を進めていた。
このサービスにより、社員の衛生管理意識の育成や手洗い方法の平準化、管理の徹底・記録の実施を可能としている。サービスは食品工場や医療・福祉現場、学校や公共施設、小売や外食といった衛生管理の重要なロケーションへの提供を予定している。
なお、ライオンハイジーンの協力のもと、DNP社員を対象とした講習会にて衛生状態が保たれているとされるATP基準値の達成率を手洗いAIサービスの有無で調査したところ、通常の手洗いでは達成率30%前後のところをサービス利用時は90%程度となり、手洗い水準のばらつきも抑えられるという結果となった。
従来のマニュアル周知やポスター貼り付けに対し、リアルタイムに指導が行われる効果は思いの外大きいようだ。