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転倒防止構造を採用し、いたずらしても倒れにくい

パナソニック、自動追尾で自宅のペットを見守れる、HDペットカメラ「KX-HDN215」

2020年07月16日 18時40分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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 パナソニックは7月16日、ペットにいたずらされても倒れにくい“転倒防止構造”を採用したホームネットワークシステム「スマ@ホームシステム HDペットカメラ KX-HDN215」を、2020年8月20日から発売する。店頭での販売価格は2万円台後半になる見込み。

 最大の特徴となるのが転倒防止構造だ。ペットがカメラにいたずらした際に、転倒しにくくするもの。底面に特殊吸盤を備えており、横方向から押された際には、吸盤の中心にある通気口が密閉され(真空に近い状態になり)、設置面に強く吸着する。一方、本体を人が垂直に持ち上げた際は、通気口が開いて密閉度が落ち、簡単に動かせるため、カメラの位置を動かしたい時や、設置面を掃除したい時などにも便利だ。

 パナソニック アプライアンス社コンシューママーケティングジャパン本部商品センターの近藤譲氏は、「不在時にペットの様子を見守りたいという需要が増えているほか、ペットのかわいい姿を写真や動画に残してSNSに気軽にアップしたいという声も増えている。従来モデルでは、ペットのいたずらによるカメラの転倒を気にするオーナーが多いことから、いたずらされても倒れにくい転倒防止構造を採用した。万が一、ペットがいたずらをして本体が倒れてしまい、撮影ができないということがない」としている。

 KX-HDN215は、家庭内の無線LANに接続し、スマホ向け専用アプリの「ホームネットワークW」を通じて、様々なサービスが利用できる。

 200万画素のカメラを搭載し、左右360度/上下90度の範囲を見渡せる。自動追尾機能も持ち、ペットの動きにあわせて左右の動きを追尾。外出先のスマホから、動くペットの様子を高画質で見守ることができる。また、トイレや水飲み場など、登録した場所にペットが一定時間立ち寄った映像を簡単に確認できる“行動ログ”機能や、1日1動画をランダムに選んで再生する“一週間ダイジェスト”機能も新搭載した。

 自動追尾機能では、内蔵の動作検知センサーや赤外線センサーを活用し、カメラがペットの動きを検知して追尾する。なお、犬や猫のほか、ハムスターなどの小さなペットもカメラで追尾できるが、鳥などの動きが速いものは追尾できないという。

 行動ログの登録場所は、1箇所だけだが、登録した場所にペットが20秒間とどまると、録画するだけでなく、とどまった回数もカウントする。日別の回数を最大7日分記録できるため、回数を比較することも可能だ。行動ログで検知範囲に設定すると、記録された多くの動画のなかから、ペットの特定行動を確認できる。登ってはいけない場所や入ってはいけない場所などに設定しておくことが考えられる。その際、通話機能を活用して、カメラの側にいるペットに、外出先から、スマホを使って声を掛けることも可能だ。

 本体に搭載した温度センサーにより、カメラ周辺の温度が設定範囲を超えた場合にはスマホに通知。音センサーにより、カメラのマイクが音を検知したときにもスマホに通知する。

 一週間ダイジェスト動画は、1日1動画を自動でランダムに選び、先頭の5秒間をつないで、35秒間の映像に自動編集し、再生することができる機能で、「普段見ることができない様々なペットの様子をまとめて確認することができる」とした。これまでは、撮影したペットの動画は、一度、本体内のmicroSDカードに保存されていたが、新製品では、スマホにも直接保存できるため、手軽にSNSへのアップロードができる。

 さらに、「自動モード切替機能」により、家を出ると自動的に録画モードになり、家に入るとプライバシーモードに切り替わるほか、「ナイトモード」により、部屋が暗くなると自動的に内蔵の赤外線LEDが点灯し、白黒映像でペットの様子を確認できる。同じ宅内のネットワークに接続されたスマートスピーカーと連携して音声操作も可能としている。加えて、留守中のペットの動画を、パナソニックのレコーダーである「おうちクラウドディーガ」に転送、保存できるため、「撮影した動画を、テレビの大画面で、簡単に楽しむこともできる」としている。

 同社の調査によると、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛中に、ペットと過ごす時間が「増えた」という人は31%、「どちらかというと増えた」という人は27%となる一方、普段の生活に戻り、ペットと過ごす時間が減ることに不安や寂しさを感じる人は、「感じる」が18%、「どちらかといえば感じる」との回答が38%と、あわせて56%に達している。また、普段の生活に戻り、ペットを残して外出する機会が増えることに不安を感じる人は、「感じる」が15%、「どちらかといえば感じる」が37%となっており、「半数以上の人がペットと離れることに、寂しさや不安を感じている。ペットへの依存度が高まっている」と分析する。

 その一方で、ペットの動画や静止画を週1回以上撮影している人は44%、20~40代では54%に達しているという。パナソニックの近藤氏は、「こうした背景から、HDペットカメラは、飼い主に喜んでもらえる商品になる」とする。

 会見では、テレビや雑誌などで人気の柴犬ゆうと猫のとろが参加。新製品を先行利用した飼い主は、「カメラが自動で後を追うため、様子を確認できる点がよかった」などと述べた。

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