東京地下鉄(東京メトロ)は7月6日、車いすなどを利用している乗客など身体の不自由な人や高齢者の駅構内における円滑な移動を目的として、ウェブサービス「スムーズメトロ」を発表した。利用料金は無料(通信料はユーザー負担)。対応OSはiOS 12以上とAndroid 7以上。7月8日から提供開始する。
同ウェブサービスでは、駅構内のバリアフリー移動経路、ホームと車両床面の段差・隙間、車いす対応トイレなどに関する情報をわかりやすく表示する。
東京メトロでは、これまでエレベーターなどの設置や、ホームと車両床面の段差・隙間の縮小といったバリアフリー設備整備を進めてきた。駅構内のバリアフリー移動経路やホームベンチの有無などについて、駅単位で検索できるウェブサービス「ベビーメトロ」も提供。
2019年8月に国土交通省より、車いすなどの乗客が乗降しやすいホームと車両の段差と隙間の目安値が示されたことを踏まえ、目安値を満たす乗降口について、公式サイト上で公表するなど、バリアフリー情報の提供強化に努めているという。
今回、ベビーメトロの姉妹版として、新たにサービスを開始するスムーズメトロは、駅構内のバリアフリー移動経路に加え、目安値を満たす乗降口や車いす対応トイレに関する情報などをまとめた。駅構内における円滑な移動のための情報をわかりやすく確認できるとのこと。