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鳥居一豊の「コンパクトスピーカーが好き!!」 第3回

気軽に本格的なオーディオを楽しむセット

オーディオを本当の意味で自分のモノにする体験、自腹購入した「B&W 607」と「ELAC DS-A101G」を使う

2020年06月26日 17時00分更新

文● 鳥居一豊 編集●ASCII

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自宅にやってきたB&W 607とELAC DS-A101G

 今回は番外編。これまでの連載で紹介した通り、B&W「607」とエラック「DS-A101G」は、試聴用のシステムとして活躍することになる。取材のたびに毎度借用するのも大変なので、購入してしまった。

 仕事柄、いろいろなスピーカーやオーディオ機器をひんぱんに聴いている筆者だが、特にスピーカーを新規で導入するのは久しぶり。現在のメインの機器はB&Wの「マトリクス 801S3」で、CD全盛の90年代に活躍したスピーカー。我が家に導入したのは新居に引っ越した7年前だが、中古品を手に入れたのでまっさらな新品というわけではない。このほかにも、いくつかのスピーカーを購入しているが、いずれもずいぶん昔の話だ。

 すでに取材で試聴して実力のほどは確認できているわけだが、新品が届くとそれはそれでうれしい。まっさらの新しいスピーカーとアンプを箱から取り出してセットアップするのは、いつもやっている取材機をセットアップするのとはまた違った楽しさがある。

 冒頭の写真でわかるように、本格的な単品コンポーネントといっても、コンパクトで親しみやすいサイズだ。横幅1メートルちょっとのラックでも余裕を持って置けるので、広めのテーブルに置いてスピーカーの間にはパソコンやタブレット端末を置いてデスクトップオーディオのように使うこともできそうだ。もちろん、こうしたレイアウトの自由度の高さは当初からの狙い通り。機器を選択している段階では、特にアンプはフルサイズのコンポの方が音質的にはより優れたモデルもあったので、スピーカーをきちんと鳴らしきれるアンプという意味ではずいぶん迷った。だが、こうして自宅に置いてみると、大げさな感じにならず、音が良いとしてもハードルが高そうな感じもない。このくらいのイメージならば、自分の家でも使っても良さそうだと感じてもらえるのではないだろうか。

 この組み合わせの良さは音質の良さやコンパクトなサイズ感だけではない。

 DS-A101Gがネットワーク機能を備えているので、このふたつの組み合わせだけでも、NASやパソコンのストレージに保存した音源をネットワーク経由で再生できる(スマホ用のDLNAメディアコントロールアプリが別途必要)。

 また、AirPlayにも対応しているので、iPhoneなどを使って「Spotify」や「Amazon Music」などの定額制音楽配信サービスを楽しむこともできる。もっと簡単に、Bluetoothでスマホなどの音楽を再生することも可能だ。このほか、薄型テレビと組み合わせて、テレビの音を再生してもいい。アナログ入力も可能だし、光デジタル接続も可能なので、たいていの薄型テレビと組み合わせが可能。このように、なかなか幅広く使うことができる。

エラックのDS-A101G。コンパクトなサイズながらも、ネットワーク機能も備えた多機能なプリメインアンプ。

B&Wの607。新600シリーズではもっともコンパクトなモデル。それでいてなかなか立派な低音が出る。

[B&W 607の主なスペック]

●形式:2ウェイ2スピーカー・バスレフ型●インピーダンス:8Ω●再生周波数帯域:40Hz~33kHz(±6dB)●出力音圧レベル:84dB(2.83Vrms/1m)●サイズ:横幅165mm×高さ300mm×奥行207mm●質量:4.7kg(1本)

[DS-A101Gの主なスペック]

●出力:80W+80W(8Ω、4Ω) ●アナログ音声入力:ライン×2●デジタル音声入力:光×1、同軸×1●アナログ音声出力:プリアウト×1、サブウーファー出力×1●サイズ:横幅214×高さ60×奥行280mm ●質量:2.8kg

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