このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第202回
4眼カメラにFeliCa搭載、ヒットモデルの後継「OPPO Reno3 A」の進化ポイントを探る
2020年06月17日 12時00分更新
うれしい日本仕様への対応、防水性能も進化
性能面を確認すると、チップセットにはこちらもOPPO A5 2020と同様、ミドルクラス向けの「Snapdragon 665」を採用。OPPO Reno Aのチップセットが「Snapdragon 710」と、Snapdragonでは1つ上のシリーズとなる「7xx」シリーズを採用していたことを考えると、ひとクラス下がってしまったのは残念だが、メモリーはOPPO Reno Aと同じ6GBを搭載し、ストレージも128GBに増量されているなど、OPPO A5 2020と比べれば一定の性能向上は図られているようだ。
実際に3Dゲームなどをプレイしてみると、画質はあまり高く設定できないことが多い。だが画質を上げなければプレイに支障が出ないくらいの性能は持っているので、実利用でそこまで不満を抱くことはないと感じた。
通信機能に関しては5Gには対応せず、4Gまでの対応となるがデュアルSIMには対応している。ただしストレージ容量が増えていることもあってか、OPPO A5 2020とは異なりSIMスロットの一方はmicroSD(最大256GB)との排他利用となる。Wi-FiもWi-Fi 6への対応はしていないものの、2.4GHzだけでなく5GHzもカバーしているので安心感は高いだろう。
バッテリー容量は4025mAhと、OPPO Reno A(3600mAh)とOPPO A5 2020(5000mAh)の中間といったところ。日常使いには十分なレベルの容量を備えているといえるが、コストを抑えていることもあってかワイヤレス充電は備わっていない。
そしてやはり、OPPO Reno3 Aの大きなポイントとなるのは日本のユーザーにとってニーズが高い、防水・防塵とFeliCaに対応していることだ。特に前者に関しては、OPPO Reno Aの防水性能はIPX7と、実質的には「耐水」性能だったのだが、OPPO Reno3 AはIP6X/IPX8と最上級の防水仕様を実現、進化を遂げていることが分かる。
もう1つ、OPPO Reno3 Aは3.5mmのイヤホン端子も搭載しており、Bluetoothだけでなく有線のイヤホンにも対応している。イヤホン装着時はFMラジオも聴くことも可能で、radiko.jpと連携した「ラジスマ」には対応していないが災害時などには役立つだろう。
【まとめ】OPPO A5 2020にかなり近いが
性能やFeliCaを取るなら選ぶべき
振り返ると、OPPO Reno3 AはOPPO Reno Aらしさを意識した作りとなっているが、機能・性能面で見るとOPPO A5 2020に近しい部分がかなり多いように感じる。OPPO A5 2020のバッテリーを減らし、全体的なスペックアップやFeliCaなどへの対応を施したのがOPPO Reno3 Aといった印象だ。
販路も比較的近いことから、購入時はOPPO A5 2020と比較する人が多くなると考えられるが、主にカメラ性能や有機ELなどの性能面、そしてFeliCaなどの日本仕様を求めるならばOPPO Reno3 A、バッテリーの持ちや価格を重視するならOPPO A5 2020を選ぶことになりそうだ。ちなみにOPPO製端末はOSのアップデートがなされるケースが少ないことから、Android 10ベースの「ColorOS 7.1」を搭載しているOPPO Reno 3Aの方が長く利用できるかもしれない。
| 「OPPO Reno3 A」の主なスペック | |
|---|---|
| ディスプレー | 6.44型有機EL(20:9) |
| 画面解像度 | 1080×2400 |
| サイズ | 約74.1×160.9×8.2mm |
| 重量 | 約175g |
| CPU | Snapdragon 665 2GHz×4+1.8GHz×4(オクタコア) |
| 内蔵メモリー | 6GB |
| 内蔵ストレージ | 128GB |
| 外部ストレージ | microSDXC(最大256GB) |
| OS | Android 10(ColorOS 7.1) |
| 対応バンド | LTE:1/2/3/4/5/7/8/18/19/20 /26/28/38/39/40/41 W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
| DSDV | ○ |
| VoLTE | ○(ドコモ、au、SB、楽天) |
| カメラ | アウト:4800万画素 +800万画素(超広角) +200万画素(モノクロ) +200万画素(ポートレート) /イン:1200万画素 |
| バッテリー容量 | 4025mAh |
| 生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
| SIM形状 | nanoSIM×2 |
| USB端子 | Type-C |
| カラバリ | ホワイト、ブラック |
| 価格 | 3万9800円 |
| 発売日 | 6月25日 |

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