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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第99回

もしアップルがLightningを廃止したら

2020年06月04日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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●フルワイヤレスの世界?

 現在iPhoneを最も速く充電する方法は、Lightning端子とUSB-PDに対応する充電器を使う方法です。前述の通り最高18W。iPhone 11には5W充電器しか付属しないためフル充電しようとすると2時間以上の差が出ます。

 もしLightning端子をなくすのなら、それ以外の方法で18Wもしくはそれ以上のスピードでの充電を実現しなければ「性能悪化」ということになってしまいます。

 おそらく今後も採用され続けるであろうQi規格のワイヤレス充電、現在のiPhoneでは7.5Wに制限されており、それでも標準の充電器よりは速いため「高速ワイヤレス充電」という表現をアップルは採用しています。

 Qi規格では現在15Wまでの高速充電に対応しており、将来的には120Wまで拡張するとされています。2021年モデルのiPhoneが登場するまでに、iPhoneが15Wもしくはそれ以上の高速ワイヤレス充電をサポートしてくるかもしれませんが、18Wの壁をいかにクリアするのか、別のより信頼性の高い道筋を用意しておく必要があると思います。

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