アドビ システムズは5月25日、Adobe Senseiを搭載したAIサービス群「Intelligent Services」を発表した。
顧客体験管理(CXM)に特化したデジタル・プラットフォーム「Adobe Experience Platform」をベースに構築されたもので、AIに関する専門知識の不足や複雑な導入作業といった企業の課題に対応するという。
構造化されていないデータを共通言語で繋ぎ合わせることで不複数のデータソースを基にAIの活用を促進。Adobe Experience Platformにて提供される厳格なガバナンス機能によって消費者保護や企業ポリシーを遵守しつつAIへのデータ利用を実施可能。顧客体験管理に特化したユースケースに合わせてサービスを設定できる。
ツールとしては、ビジネス全体の履歴データやリアルタイムデータを分析してコンバージョンや解約などの重要なイベントの傾向スコアを作成する「Customer AI」、タッチポイントの影響度を定量化して本来のマーケティング効果を測定する「Attribution AI」で構成される。
また、いずれもベータ版ながら、企業がマーケティング施策にあたって最適な時間・頻度・チャネルを予測できるよう支援する「Journey AI」、色や被写体といった高パフォーマンスをもたらす要因に関するガイダンスを提供する「Content&Commerce AI」、具体的なビジネス機会が生じそうなリードをリアルタイムの顧客行動シグナルをもとに予測する「Leads AI」も用意。
アドビは社内でもこのIntelligent Servicesを活用してパッケージソフトウェアベンダーからクラウド企業への移行を推進。さらに、NDIVIAも導入ししており、マーケティングプログラムの効果を分析してイベント登録者数を5倍に増加、メール開封率を14%向上といった効果を上げているという。アドビではNVIDIAの導入事例を紹介する記事を公開している。