無料版は高画質が選べないが
それでも十分活用できる
ビデオサイズは最大3840×2160ドットまで選べるが、今回は1920×1080ドットのフルHDにした。同様に、フレームレートも60fpsまで選べるが、30fpsにした。意味なく高画質にしても、システムに負荷がかかるだけで、結局配信アプリ側で画質が標準化されるので意味がない。
設定が終わったら、元の画面に戻ろう。PCとスマホを同じWi-Fiにつなげ、再生ボタンをタップすればカメラが起動する。画像の右上並んでいるアイコンは左から、無線LANの電波強度、フラッシュのオンオフ、美肌モード、上下反転、メイン/サブカメラの切り替え、カメラの終了となる。右下には写真と動画の撮影ボタンが用意されている。
これで、PC側からスマホがウェブカメラとして認識されるようになる。カメラ名は「e2eSoft iVCam」となっている。たとえば、Zoomなら「ビデオの停止」ボタンの横のマークをクリックすれば、カメラの選択メニューが現れる。「e2eSoft iVCam」をクリックすれば、すぐに切り替わる。
これまでは、外付けのウェブカメラを使っていて、画質がざらついているが特に不都合はないと思っていたが、スマホカメラに切り替わった瞬間、あまりの違いにびっくりした。おっさんなので綺麗かどうかというわけではなく、単に映像として高画質の方が見やすいという意味だ。
ビデオ会議にも十分すぎるウェブカメラとなる。新しいスマホはいつ電話が来るか分からないというなら、古いスマホを活用するのもいいだろう。会議中の充電切れが怖いので、できれば電源ケーブルを繋げておきたい。
Wi-Fiで接続していれば利用できるので、屋内の監視カメラとして使うこともできる。筆者は2階で作業しているが、1階にいる犬の様子を見ることも可能だ。
もし、ウェブカメラが売っていないと困っているなら、「iVcam」の導入を検討してみよう。安いカメラを買うよりは、ずっと満足すること請け合いだ。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・銀座で営業中。
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