盛田 諒の「ほぼほぼ育児」 第43回

在宅生活で子どもが丸くなってきた

今日のおやつは（体重対策の）蒸し豆だよ

　3歳児くんの保護者をしています盛田諒ですこんにちは。緊急事態宣言が出されて1ヵ月が過ぎ、在宅時間に比例して増えていくのは体重です。フランス人の57％は外出規制が敷かれてから体重が増えたそうです。平均2.5kg。私も57.5kgから60kgへぴったり2.5kg増。3歳児は体重こそ大きく変わっていないものの顔が大福のようにふくふく丸くなっています。どうしたことか。

●子どもと散歩をする

　振り返ってみれば思いあたることは多々あります。保育園を休み、外出を控え、時間があるからと連日おやつを作り、応援と称して近所の店でテイクアウトをして、親子でソファに座ってAmazonプライムビデオを見たりしているわけです。これで肉がつかないわけがありません。郊外に暮らし、日ごろ半径1km圏内の海や山で遊んでいる私らでさえこれなのだから、首都圏ではふっくらつやつやの大人と子どもが量産されているのではないでしょうか。おそるべし在宅太り。

　2年前まで住んでいた西荻窪にいたらどうしていたかと想像するに、やっぱり在宅生活に限界を感じ、どうにか安全に外で遊ぶ方法を考えていたと思います。「Stay Home」「外出自粛」と言われると閉じこもってないといけないように感じますが、適切な散歩やジョギングはむしろ健康な生活のために推奨されています。トランポリンのような室内遊具で遊んだり、「ベルがなる」にあわせて踊るのもいいのですが、やっぱり少しでも外気にふれて遊ばせたいですよね。

　とはいえ公園は感染拡大防止のために遊具が封鎖されて混みがち。開放された学校の校庭も混みがちでボールが飛んできそうで若干怖いので、何もない近所を散歩するくらいにとどまりそうです。

●虫めがねで探偵ごっこ

　3歳児はただ散歩しようと言ってもなかなか外に出たがらないものですが、子どもと散歩しながら「探偵ごっこ」というゲームをやってみるとそれなりにお互い楽しめました。

　これは100均で買ったU字磁石と虫めがねを持ち、近所を散歩しながら「くっつき探偵」「変なもの探偵」として、一緒に面白いものを見つけるだけの遊び。磁石なら「あれはくっつくかな？」「ちょっとくっついたよ！」、虫めがねなら「この花なんか変な形じゃない？」「めっちゃ変！」などと言いながら歩けるので、子も割と退屈しません。目的をもって歩けるので大人も楽しいです。くっつき探偵をやっているときはマンホールのフタが意外と磁石にくっつかないことに驚きました。

　いまPixel 4に楽天モバイルのSIMをつっこんでいるのですが、野草やクルマの車種をGoogle Lensで調べるだけでかなり楽しいです。この壁についてる巻き貝みたいなやつ何だっけ、あーそうだよキセルガイ。カタツムリの親戚だ。おっスーパーから出てきたクルマかっこいいね。お母さんと子どもが乗ってるやつ。フォルクスワーゲン・タイプ181だって。キューベルワーゲンの改良版みたいなもんか。こいつに乗ってスーパーで買い物ってのがたまらんねえ、ってむしろ私が楽しんでますね。

　というか子どもは部屋の中でもあちこち走りまわっているのでそれなりに運動量がありそうで、むしろ親のほうが問題じゃないかという気もします。太るだけならともかく、慢性疾患でも発症して重症化リスクが上がったら本末転倒ですからね。下っ腹が大福になる前にどうにかしなければ。

 

書いた人──盛田 諒（Ryo Morita）

1983年生まれ。3歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。

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